「黙れ、小童(こわっぱ)!」。NHK大河ドラマ「真田丸」で室賀正武役を演じた俳優西村雅彦さん(55)が20日、上田市上室賀に残る戦国時代の室賀氏の墓を訪ね、手を合わせた。ドラマでは正武が発する「黙れ……」のセリフが人気を呼び、一般には知名度の低かった室賀氏の名前を全国に広めた。 室賀氏の墓は同地区の前松寺の裏山の一角にある。元々、約300メートル離れた毘沙門堂にあったが、江戸時代、荒廃していた墓を村人が寺の裏山に移して整備したという。前松寺には、正武の曽祖父・盛清と祖父・信俊の位牌(いはい)が安置されている。移された墓はその後も住民らによって整備され、最近では2011年に改修された。 正武は第11回の放送で真田昌幸に謀殺される役柄。西村さんは「昌幸の方が一枚上手だった。(正武は)真っすぐな男ではなかったかと思う」。 西村さんが室賀氏の墓を訪れるのは放送前の昨年12月30日に次いで2回目。「