千葉県市川市のマンションで平成19年3月、英国人の英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が他殺体で発見され、市橋達也容疑者(30)が死体遺棄容疑で指名手配されている事件で、市橋容疑者が大阪府茨木市の建設会社で働いていたのは、10月11日までの約1年2カ月間だったことが9日、分かった。 府警や建設会社関係者によると、市橋容疑者は昨年8月19日、大阪市西成区でこの会社が作業員を募集した際、「金が必要だ。助けてほしい」と申し込み、「井上康介」という偽名を使って、茨木市内の会社寮に住み込みで勤務していた。 給料は月額25万円程度。家賃と食事代を差し引いた10〜15万円を手渡しで受け取っていたが、10月11日の給料支給後、会社に「用事があるので出かける」と言い残したまま、行方が分からなくなった。 寮ではいつも黒縁のめがねに赤い野球帽を身につけ、食事の際も帽子を取らなかった。普段は半