菅直人首相は13日の記者会見で、東京電力が14日から、地域ごとに順番に送電を止める「輪番停電」を実施すると発表した。発電所の停止が相次ぎ、企業活動の本格化する週明け以降、電力の供給不足が避けられないため。首都機能維持を理由に、東京23区は除外する可能性もある。細野哲弘・資源エネルギー庁長官は「数週間かもう少し続く」との見通しを示した。 海江田万里経済産業相は13日、産業界に「ネオンの自粛など最大限の節電を」と要請するとともに、「不測の大規模停電を防ぐ必要がある」と停電の理解を求めた。 輪番停電は家庭、工場、オフィスなどすべての契約者が対象。東電の場合、全契約者を五つの供給区域に分け、電力消費の多い夕方を中心に日中の3時間、1日1区域ずつ順番に停電する。また、供給区域内の一部の契約者にだけ送電するのは「技術的に困難」(東電)なため、病院や病気療養者のいる世帯に電源車を優先配備するなどの対