名古屋港運協会の「名古屋港統一ターミナルシステム(NUTS)」で発生している障害が長引いている。同協会の菊川幸信専務理事は2023年7月5日、「協会に加盟する98社だけでなく、運送会社、荷主、船会社など全てに影響を及ぼす。迷惑がかからないよう、全力で復旧作業を進めている」と釈明した。 障害が発生したのは7月4日午前6時30分ごろ。菊川専務理事によると「ランサムウエアに感染しているという通告が、プリンターから印刷されてきた。NUTSのダウンとほぼ同時にプリンターが動き出し、勝手に印刷されてきたと聞いている。10枚やそこらではない、相当な数だったようだ。ここにアクセスしろとURLが書かれていたが、そこは全く見ていない」という。 侵入経路などは調査中。復旧に向けて、感染経路とみられる部分を中心に対策を施し、セキュリティーをより強化して再開する計画だ。どれだけの貨物の流通が止まったかなど被害規模も