本物の打者だけが結果を出せる低反発の統一球。予想通りホームランが激減。セ、パともにヤクルトvs中日、ソフトバンクvs日本ハムと、投手陣のしっかりした2強の争いになっている。今季から導入した統一球は、野球を正常化している。 統一球には導入者の「加藤良三」というコミッショナー名が入っていることから、加藤良三コミッショナーはこんなジョークを口にしたことがある。「バッターの人には、私の顔を思い浮かべ、思い切りひっぱたいていただければと思います」と。 が、昨年49本塁打を記録、セ・リーグの本塁打王になった巨人・ラミレスが弱音を吐いているという。「30本以上打てる打者は3人くらいしか出てこないだろう。その3人のうちに自分が入れればラッキーだ」と。飛ぶボールと狭い東京ドームの相乗効果でホームラン量産。“ドームラン”に慣れ親しんだラミレスにとって、低反発の統一球のダメージは想像以上に大きいのだろう。