長野県下の高校受験生が悲鳴を上げた3月7日に行なわれた公立高校入試の数学の設問が異様に難しく、自信をすっかりなくした受験生が試験会場や廊下で泣き出すケースが続出したのだ。 長野県内の中高生向け学習塾の数学講師があきれる。 「中学3年生には難しすぎる! 県内で使用されているすべての数学教科書をチェックしたわけじゃないけど、少なくとも私が受け持っている中3生の教科書にはこんな難問、どこにも載っていませんよ。これでは数学で点数を稼ぐつもりでいた生徒にとって、あまりに不利です。公立高校の入試はあくまでも、生徒が教わった範囲で解ける問題を出すべきじゃないですか?」 自信喪失のあまり、その後のテストを投げてしまうケースもあったという。 「当日は数学の後に社会、理科、英語のテストが予定されていました。ところが、あまりにも数学のデキが悪すぎたため、もはや合格は望めないと、その後のテストを解く気力をすっかり
1972年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部、京都大学経営管理大学院(修士)卒業。 大学卒業後、貿易商社にてカナダ・オーストラリアの資源輸入業務に従事。その後国内コンサルティング会社に勤務し、2001年に独立。戦略論や企業史を分析し、負ける組織と勝てる組織の違いを追究しながら、失敗の構造から新たなイノベーションのヒントを探ることをライフワークとしている。わかりやすく解説する講演、研修は好評を博しており、顧問先にはオリコン顧客満足度ランキングで1位を獲得した企業や、特定業界での国内シェアNo.1企業など多数。主な著書に『「超」入門 失敗の本質』『「超」入門 学問のすすめ』『戦略の教室』『戦略は歴史から学べ』『実践版 孫子の兵法』『実践版 三国志』『最強のリーダー育成書 君主論』『3000年の英知に学ぶリーダーの教科書』などがある。 「超」入門 失敗の本質――日本軍と現代日本に共通する23の組織
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