今年の富士山静岡場所で行われたちびっこ相撲で、力士に挑む子どもたち=8日、静岡市駿河区の草薙総合運動場体育館で 静岡市で今月八日にあった大相撲春巡業「富士山静岡場所」で女児が「ちびっこ相撲」に参加できなかった問題で、日本相撲協会が「女児のけがが多く、安全確保のため」とした釈明に疑問の声が上がっている。一般的に、子どものけがを男女別でみると男子の方がけがが多く、協会の釈明は根拠が薄いように見える。識者は「男女関係なく、巡業は相撲の楽しさを知るイベントにしてほしい」と提案する。 協会広報部は、本紙の取材に「芝田山広報部長(元横綱大乃国)が口頭で説明した通り。具体的な事例があったなどと補足的な説明をすることはない」と答えた。広報部長は十二日、女児のけがの多さを理由に挙げ、女人禁制との関連性を否定していた。