【ソウル共同】韓国の全斗煥元大統領(87)が地方税約9億8千万ウォン(約9600万円)を滞納しているとして、ソウル市の税務当局が30日までに、市内にある自宅からテレビや冷蔵庫、びょうぶなどの家電と家具計9点を差し押さえた。聯合ニュースが報じた。 1987年の民主化運動で権力の座を追われた全元大統領は、在任中の不正資金事件で巨額の追徴金が科されている。税金の納付も滞り、国税庁が公開する高額滞納者名簿に名前が掲載されている。ソウル市は既に回顧録の著作権を差し押さえているほか、韓国資産管理公社が自宅を競売に掛けている。