【江尻良文の快説・怪説】 ヤクルト・高津臣吾監督(51)が1日、広島・佐々岡真司監督(52)との新監督初対決を逆転で制した。 ともに生え抜きでチーム再建も共通のノルマとはいえ、球団側からの要求には差があるだろう。ヤクルトは最下位からいきなり優勝を求めるわけにもいかない。まずは最下位脱出、Aクラス入りが目標となる。 一方の広島は指揮官に対し、松田オーナーが「当然優勝」とノルマを明言。佐々岡監督は2軍投手コーチとして、緒方前監督のリーグ3連覇を支えたが、1軍投手コーチを務めた昨季はリーグ4連覇に失敗した。 それだけに、前監督の辞任に対する責任を感じているのだろう。佐々岡監督自身も就任時から、「目標はもちろんV奪回」と公言。懸案事項は「新外国人投手3人をリリーフに考えていたが、オープン戦終了までに結論が出なかった」と不安視する勝利の方程式だ。 佐々岡監督は現役時代に先発と抑えをこなし、江夏豊以来