タグ

ブックマーク / honz.jp (20)

  • 科学の女神ここに微笑む 『サバからマグロが産まれる!?』 - HONZ

    どんな研究がいい研究か?いろいろな考えがあるだろうけれど、わかりやすい研究がいちばんだ。気の利いた小学生高学年の子にわかるように説明できる研究、というのがひとつの条件だと常々思っている。このの著者である吉崎さんの研究目的はほんとうにわかりやすい。小学生どころか幼稚園児でもわかるかもしれない。サバにマグロを産ませようというのだ。ほ乳類ではないのだから、より正確には、サバの体の中でマグロの卵子と精子を作らせようという研究だ。 研究には基礎研究と応用研究がある。この研究、目的としては応用研究である。乱獲がたたり、クロマグロが減少している中、近畿大学がクロマグロの完全養殖に成功したという話は有名だ。吉崎さんの夢はもっとでっかい。養殖ではなくて、クロマグロの稚魚を大量に作って、大海原に放流しようというのだ。しかし、採卵するには、100キログラムにもなるまでクロマグロを育てなければならない。そのため

    科学の女神ここに微笑む 『サバからマグロが産まれる!?』 - HONZ
    kskim
    kskim 2014/12/17
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    『腸よ鼻よ』11指腸 2018年09月29日 澄み渡る青い空と透き通るような海、白い砂浜のある南の島――沖縄。 この島に生まれ、蝶よ花よと育てられた1人の少女がいた。 彼女の名は島袋全優。 漫画家を志し、いずれは大都会東京での タワーマ...

    マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー
    kskim
    kskim 2014/06/23
  • 無能な研究者のずさんな仕事……なのか?  除草剤アトラジン問題のゆくえ - HONZ

    除草剤アトラジンをめぐる長年の論争がひとつの山場を迎えているようで、『ニューヨーカー』の2月10日号にホットなレポートが載っていました。アトラジンは日でも使われている除草剤でもあり、今後の成り行きが注目されます。 が、今回の記事はアトラジンの性質というよりもむしろ、医薬品や農薬などの安全性を調べている科学者が、その製品を製造販売している企業にとって好ましくないデータを出してしまったらどうなるのか--しかもそこに巨額の金が絡んでいるときには--という、われわれとして知っておくべき残念な事実に関するものでした。 除草剤アトラジンの問題は、両生類(とくにカエル)の内分泌学を専門とする、タイロン・ヘイズという研究者を抜きにしては語れないようで、『ニューヨーカー』の記事もヘイズを軸として展開されていました。 ヘイズは、サウスカロライナ州出身のアフリカアメリカ人で、彼が生まれ育った地域では、人口の

    無能な研究者のずさんな仕事……なのか?  除草剤アトラジン問題のゆくえ - HONZ
    kskim
    kskim 2014/03/11
  • 究極の私ノンフィクション『セラピスト』 - HONZ

    最相葉月さん、やっぱりうまい。いまさらながら感じ入った。『絶対音感』以来、大ファンなのである。こういうのは言い続けているといいことがある。一年半ほど前、元阪大総長である鷲田清一先生が最相さんと対談された時、ファンであることをご存じであった鷲田先生が、その後の事に誘ってくださった。(対談録はこちら:pdf) 対談は『わが心の町 大阪君のこと』というエッセイの話からはじめられた。無名であったといっていいころの堺雅人と、いまはどうしているのか真中瞳で『ココニイルコト』という映画になった名エッセイである。次に鷲田先生が尋ねられたのが、どうして、絶対音感や、東大応援団、青いバラ、生命倫理、星新一など、脈絡がないほどにいろいろなテーマ、それも、誰も論じていないテーマに挑んでいかれるのか、ということであった。 『私自分の仕事をそんな風に褒められることが無かったので、当にすごくここに座りづらいんですけ

    究極の私ノンフィクション『セラピスト』 - HONZ
    kskim
    kskim 2014/02/15
  • 『なぜ人妻はそそるのか?「よろめき」の現代史』 - HONZ

    kskim
    kskim 2014/01/30
  • 混迷するライム病論争 - HONZ

    近年、日でもマダニ媒介感染症が急速に認知されるようになってきました。たとえば、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、2011年にウィルスが特定された病気ですが、今年1月に、日国内で初めて患者が確認された後、これまでに患者三十九人見つかり、そのうち十六人が死亡しています。現在、マダニがこのウイルス(SFTSウイルス)を持っているかどうかが実地調査されており、どうやら関西以南だけでなく、中部地方にまで広がっているようです。今後調査が進めば、関東、東北、北海道にまで広がっていることが判明する可能性もあります。何しろマダニは日各地にいるのですから……。 マダニが媒介する病気はこれだけではありません。たとえば、1994年に初めて報告された、ヒト顆粒球アナプラズマ症は、高熱と血小板減少を起こすのが特徴で、日でも、マダニから原因ウイルス(Anaplasma phagicytoghillum)が

    混迷するライム病論争 - HONZ
    kskim
    kskim 2013/09/13
  • 『岐路に立つ精神医学』 明日はどうなる? - HONZ

    もう30年以上も前の話。医学生として、精神科の講義をうけていた。テーマは精神分裂病、いまでいう統合失調症である。先生の話す内容が支離滅裂でまったくわからない。いつもは階段教室の中腹に座るのを常にしていたのであるが、その日は最後列・出入り口近くのアホ捨て山(© 久坂部羊)に陣取っていた。 隣の席にいた年かさの同級生に、まったくわからん、と話しかけたら、物知り顔に教えてくれた。”仲野、あほかおまえは。まだ説明されてないけど、これは分裂病の患者さんなんや。最後に教授が出てきて、典型的な分裂病の患者さんはこういった話をします、っていうて終わるんや”と。 なるほど、それなら仕方あるまいと、おとなしく最後まで聞いていた。しかし、誰もやってこなかった。やっぱり講義だったのだ。難しすぎる、と、その日を限りに、精神科の勉強はあっさりあきらめた。そんなであるから、精神科の知識は素人に毛が生えた、それも私の髪の

    『岐路に立つ精神医学』 明日はどうなる? - HONZ
    kskim
    kskim 2013/09/06
  • 『代替医療のトリック』 – HONZ

    今日、代替医療――すなわち、現代の科学によっては理解できないメカニズムで効果を現すと考えられる治療法で、科学者や多くの医師が受け入れていないもの――は、全世界で数兆円規模の市場に成長しているといわれる。しかし、はたして代替医療には、宣伝されているような効果があるのだろうか? お金を費やし、かけがえのない健康を託すに値するものなのだろうか? 書は、さまざまな代替療法の有効性と安全性を、今日手に入るかぎりもっとも信頼性の高いデータにもとづいて判定しようという試みである。 著者のひとりであるサイモン・シンは、綿密な取材と優れた構成力で、科学的知識を一般の読者にもわかりやすく伝えることに力を尽くしている科学ジャーナリストであり、これまでに発表した3つの著作、『フェルマーの最終定理』、『暗号解読』、『ビッグバン宇宙論』(文庫収録時に『宇宙創成』に改題)はいずれも世界中で高い評価を得ている。もう1人

    『代替医療のトリック』 – HONZ
    kskim
    kskim 2013/08/29
  • 『代替医療解剖』文庫版訳者あとがき by 青木薫 - HONZ

    稿は、2013年8月に文庫化された『代替医療解剖』の訳者あとがきです。2010年1月に刊行された単行『代替医療のトリック』の翻訳者あとがきはこちらから(※編集部) この文庫版のための訳者あとがきでは、書の単行が刊行されてからこれまでに起こった代替医療関係の出来事のうち、とくに興味深いと思われるものを2つほど取り上げてご紹介したい。 まず1つ目は、書の著者の1人であるサイモン・シンが、英国カイロプラクティック協会に名誉毀損で訴えられた一件である。2008年、書の原書がイギリスで刊行されるのに合わせ、シンは『ガーディアン』紙のウェブ版のコラムで、子どもの腹痛や喘息などを治療できるとして、子どもに施術しているカイロプラクターがいると述べた。 英国カイロプラクティック協会はそれに対し、シンの書き振りは、まるで協会の指導部がそれと知りつつインチキ療法を許しているかのように読め、事実上、協

    『代替医療解剖』文庫版訳者あとがき by 青木薫 - HONZ
    kskim
    kskim 2013/08/29
  • 『クレイジー・ライク・アメリカ』 - 心の病とグローバリゼーション - HONZ

    アメリカにルーツを持つ超国籍企業が世界中を席巻しているということは、改めて強調するような話でもないだろう。AppleマクドナルドGoogle、ハリウッド映画… 時代はまさに勝者総取りといった様相を呈している。しかしグローバル化の波が、製品やサービスのみならず、「心の在りよう」という不可視なフィールドにおいても猛威を振るっているとは思いもよらなかった。 アメリカで認識されて社会に広められた精神疾患は、今や世界中へと伝染病のように広がっている。たとえば過去20年間で、特定の地域にしか見られなかった摂障害がエリアを急速に広げ、PTSDは戦争や自然災害に遭遇した人の苦痛に関する共通語となり、さらにアメリカ型のうつは世界中で増加の一途を辿ってきた。 時間や空間の制約から解き放たれて、グローバル化が加速する。その余波は、心の病という領域にも及んでいたのだ。そして一番の問題は、ただ広まったというこ

    『クレイジー・ライク・アメリカ』 - 心の病とグローバリゼーション - HONZ
    kskim
    kskim 2013/07/12
  • 『本当は怖い動物の子育て』涙腺崩壊 - HONZ

    テレビはほとんど見ないのだが、NHKで日曜夜7時30分から放送中の「ダーウィンが来た!」だけは見てしまう。そのために受信料を払っているようなものかもしれない。ほのぼのとした気持ちになりたいなど老化のあらわれだろうが、ほぼ毎週見ている。昨日(9日)のタイトルは「アザラシ母さん、愛の猛特訓」。タイトルだけで涙腺が刺激されまくりである。テレビでこのような状態なのだから、屋に行くと最近は大変だ。先日も写真集コーナーで動物の写真を眺めて、ニヤニヤしている自分がいた。人間の裸体以外の写真でニヤつく日がまさか来るとは夢にも思わなかったが、その際、屋を回遊していて、思わずタイトル買いしたのが書だ。 パンダはよく双子を生むが体の大きいほうだけを育てて、もう一方を見殺しにする。サルの一種のハヌマンラングールは群れのボスになると、自分の血が流れていない乳飲み子を殺す。メスに早く自分の子を生ませるためだ。タ

    『本当は怖い動物の子育て』涙腺崩壊 - HONZ
    kskim
    kskim 2013/06/18
  • ホント!? 『反省させると犯罪者になります』 - HONZ

    犯罪者を反省させればさせるほど、累犯者が増える。それどころか、ちょっと悪いことをした人を反省させることを繰り返していけば、その家系からいずれ犯罪者が生まれるかもしれない、と著者は主張する。 うそだろ? とまず思う。しかし書を読み進めれば、多くの人が「体感」として腑に落ちるはずだ。 ポイントは「反省すると犯罪者になる」ではなく、「反省させると……」だということ。そしてその「反省させる」とは、具体的には、子どもの頃から(少なくとも私は)言われ続けた「言い訳するな! 反省しろ!」といった態度のことを指す。こういったシチュエーションでの「反省させる」には、必ずといっていいほど「言い訳するな」と「相手の気持ちになって考えろ」という言葉がセットになっているが、何よりこれがいけない、というのだ。 著者はLB指標の刑務所で更生支援をしている。HONZの読者ならおなじみの言葉かも知れないが、Lはlongの

    ホント!? 『反省させると犯罪者になります』 - HONZ
    kskim
    kskim 2013/06/08
  • 飲むなら読まねば 『実録!あるこーる白書』 - HONZ

    タイトルにあるとおり、お酒の話である。西原理恵子と吾ひでおのであるし、表紙も楽しそうだから、エンターテインメント系かと思って買ったのであるが、ちがった。もちろん両氏のことであるから、サービス精神満点にすごい経験談がどんどんと繰り出される。しかし、このの目的はそこにはない。西原がいうように、アルコール依存を正しく理解してもらい、少しでも減らそうという崇高な理念をもった対談である。えらく勉強になった。 西原は、いまは亡き夫・鴨志田穣が強烈なアルコール依存であった『日で一番有名なアル中の家族』としてえらく苦労した漫画家。一方の吾は、病と仕事のストレスからアルコール依存になった『日で一番有名な生きてるアル中漫画家』。西原に言わせると、吾は『良いアルコール依存』だったそうで、確かに、西原の語る思い出話の方がすさまじい。ちなみに、実際には、このは対談ではなく、もう一人のアルコール依存

    飲むなら読まねば 『実録!あるこーる白書』 - HONZ
    kskim
    kskim 2013/05/18
  • 素晴らしき人体実験野郎たちに乾杯!  『世にも奇妙な人体実験の歴史』 - HONZ

    「あれ?同じが立て続けにHONZに紹介されてる。なにかのミスか、はたまたHONZメンバーの共いか。」と、思われた方もおられるやもしれませぬ。しかし、じつはどちらでもないのでございます。不肖、巻末に解説を書かせていただいたご縁から、文藝春秋(平成24年8月号)の『の話』に、この面白の紹介をさせていただくこととなりました。せっかくのことでもあり、その紹介文をこちらにも転載させていただき、内藤順のレビューといざ尋常に勝負勝負ぅ、ということにあいなった次第にござります。これを書いている時点では、まだ、内藤順のレビューを読んでおりませんのですが、きっと、おもしろさでは負けているような気がいたしております。なんと申しましても、こちらは文藝春秋を背負って(?)の文章であります故、いささか真面目すぎるきらいはいなめないのでございます。ということで、以下、よろしくお願い申し上げ奉ります。 +++++

    素晴らしき人体実験野郎たちに乾杯!  『世にも奇妙な人体実験の歴史』 - HONZ
    kskim
    kskim 2013/04/03
  • 愚行か?それとも偉業か? - 『世にも奇妙な人体実験の歴史』 - HONZ

    つい先日、話題になったヒッグス粒子発見の報。それを伝える紙面上で紹介されていた、物理学者・中谷宇吉郎のエッセイがずいぶんと印象的であった。 科学研究のやり方には警視庁型とアマゾン型の2種類がある。結果の目星がついていてその結果を得るための研究が警視庁型、研究対象の何たるかも分からぬまま秘境に分け入るのがアマゾン型――というものである。 1964年に存在が予言された「神の粒子」が、半世紀近くの時を経て理論を築き、実験で検証される。これこそまさに、警視庁型の極みと言えるだろう。一方で、アマゾン型の極みとも言えるのが、書で紹介されているような物語の数々である。 調査対象がどのようなものか正体がはっきりせず、それがどのように影響を及ぼすのかも分からない。それでもじっとしていられないのが、科学者というものである。仮にそれが、人体に及ぶケースであったとしても彼らは人体実験という手法で道を切り開いてき

    愚行か?それとも偉業か? - 『世にも奇妙な人体実験の歴史』 - HONZ
    kskim
    kskim 2013/04/02
  • 『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』 いつでもどこでも、カラダマネジメント! - HONZ

    健康のために気をつけたい生活。毎日手作りでバランスのよい事がべられれば理想的だが、忙しさのあまりついついコンビニが続いてしまう、もしくは、バラエティに富んだ外の誘惑には勝てないという方も多いだろう。 しかし、もう罪悪感を感じることはない。コンビニや外だって、ちょっとしたコツやノウハウがあればカラダを健康に保つことはできる。書は栄養士による「一日三が外でも、自分のカラダをコントロールし、健康に保つための方法」の指南書だ。 まず手始めに「事の基」を押さえていこう。体を動かすエネルギー源は糖質。この「糖質」をどの”大きさ”で取るかによって体への影響は変わってくる。 たとえば、ごはんをべると主成分である炭水化物はデンプンと物繊維に分けられる。デンプンは「多糖類」、つまり糖がいっぱい鎖状につながった状態になっている。体は「多糖類」をもっとも小さい「単糖」にまでゆっくりと分

    『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』 いつでもどこでも、カラダマネジメント! - HONZ
    kskim
    kskim 2013/03/19
  • 『なめらかな社会とその敵』生命の起源から、300年後の未来を構想する - HONZ

    夢を語ればその動機を問われ、信念を論ずればその根拠を訊ねられる。病があれば病因を探りはじめ、事故があれば責任の所在が追及される。とかくに人の世は、結果と原因の究明に忙しい。 しかし世界は、原因と結果の連なりに回収できるほど単純にはできていない。いかにもはっきりとした原因と結果の連鎖も、それは辿っていくうちに、複雑に絡みあう世界のネットワークの中に消散してしまい「起源への遡行」は未遂に終わる。そうしてあらためて世界が、互いに支え合う無数のものたちが縁起する、大きな網だったのだと気付く。 想像してみてほしい。ここに網がある。その網をつぶさに眺めていても、そこには始点も終点も見出せない。ところが、この網を一部ちぎりとってみると、ちぎられた網は、何ヶ所かで枝分かれをした、樹(ツリー)の構造になる。そこではじめて始点と終点を、原因と結果を、過去と未来とを語ることができるようになる。 原因と結果、ある

    『なめらかな社会とその敵』生命の起源から、300年後の未来を構想する - HONZ
    kskim
    kskim 2013/03/11
  • 『弱くても勝てます』 超進学校の「異常な」セオリー - HONZ

    住大夫の自伝である。おなじみ日経済新聞「私の履歴書」の書籍化だ。ちなみに近年「私の履歴書」で最も面白かったのは李香蘭すなわち山口淑子だった。書は次点だが、経営者の自叙伝の何十倍も面白い。何万倍かもしれない。つまり経営者の自叙伝などはことごとく面白くない。そういえば佐野眞の『甘粕正彦 乱心の曠野』などは李香蘭の自伝を読んでからのほうがはるかに面白いはずだ。話が脱線した。 竹住大夫は義太夫節の大夫である。三味線弾きと二人で人形劇である文楽に登場し、物語の一切を語るのが大夫だ。住大夫はその最高峰なのだ。もちろん人間国宝だ。義太夫節とは大阪弁丸出しのダミ声でわめくような感じの日独特の歌唱法である。あまりに独特なので初めての人は面らう。ともかく何を言っているのかさっぱりわからない。しかし、慣れてくると、これがじつに素晴らしいのだ。 ところで書によれば、竹住大夫は奈良の薬師寺の故高田

    『弱くても勝てます』 超進学校の「異常な」セオリー - HONZ
    kskim
    kskim 2012/10/04
  • 『ウイルスと地球生命』知られざるウイルスの役割 - HONZ

    ウイルスといえば、インフルエンザや口蹄疫ウイルスのように人や動物に関連する病原体というイメージが強い。しかし、細菌に善玉があるように、実はウイルスにも、哺乳動物・昆虫・植物などの生存を助けるものや、地球環境を維持する海洋ウイルスなど、いい奴がたくさんいるのである。そんなあまり人に知られていないウイルスの役割について、アカデミックかつトリビア的に紹介するのが書である。 2000年、今まで病原体の塊と思われていたウイルスが、実は人の胎児を守っていることが明らかにされ、人びとに衝撃を与えた。母親の免疫系にとっては父親の遺伝形質は異質な存在であり、普通であれば免疫反応によって胎児内の父親遺伝形質を拒絶しようとするはずである。ところが、拒絶反応の担い手である母親のリンパ球は、一枚の細胞膜によって胎児の血管に入るのを阻止されている。一方でその細胞膜は、胎児の発育に必要な栄養分や酸素の通過は遮らないの

    『ウイルスと地球生命』知られざるウイルスの役割 - HONZ
    kskim
    kskim 2012/06/17
  • 江夏豊の『エースの資格』 - HONZ

    プロ野球のエースといえば、誰を思い浮かべられるだろう。古くは沢村、そして、金田、村山、江川、鈴木、佐々木、野茂、ごく最近ではダルビッシュ。年齢と時代によってそれぞれに自分のエースがいるに違いない。わたしにとってのエースはなんといっても江夏である。オールスターゲームでの9連続奪三振、延長11回を投げきって自らのサヨナラホームランで仕上げたノーヒットノーラン、そして、夭折した山際淳二が伝説にまで昇華させた「江夏の21球」。江夏は記録だけではなく、記憶にも鮮烈に残る真のエースであった。と言い切ったところで、そんなことはない、と反論できる人はいないだろう。 その江夏が「エースの資格」について語ったのがこのだ。しかし江夏はいう。かつてはチームに必ず一人はエースがいたが、いまはそんなにたくさんはいないと。単に先発・完投して勝ち星をたくさんあげるだけでは、エースとはいえないのである。エースとは「『カラ

    江夏豊の『エースの資格』 - HONZ
    kskim
    kskim 2012/05/03
  • 1