一向に待機児童問題は解消せず、「無力感に押しつぶされそうになる」一方で、「なぜ、この深刻さが伝わらないのだろう?」と、漫画で訴えようと考えたという。
一向に待機児童問題は解消せず、「無力感に押しつぶされそうになる」一方で、「なぜ、この深刻さが伝わらないのだろう?」と、漫画で訴えようと考えたという。
「何をやっているのかわからなくなったらダメだなとは思っています。どこにでも、得体が知れない人っていますよね?『そういえば、あの人何やってるんだっけ?』という風にはなりたくなくないんです。そのためには、専門性を持つことが大切だと思っていて、どんな現場にいても自己紹介できる自分をもつことは意識しています」 「こういうことをやっています」。そうひと言で伝えられることで、人との社交はぐっと楽になる。この話をしてくれた社会学者の古市憲寿さんとの対談は、「自己紹介できる自分を持つ大切さ」から始まりました。 古市さんは、東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍で、専攻は社会学。『希望難民ご一行様』(光文社)、『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)、『保育園義務教育化』(小学館)など、数多くの著書を発表されています。古市さんとの対談から見えてきた潔く前に進むための3カ条はこちらです。 他者の中にある自分像
大きなトラブルとなった五輪のロゴ類似問題。素人目にはそっくりになロゴに対し、審査員をはじめ多くのデザイナー達が「まったく違う」と反論していたのが印象的でした。しかし、不透明かつ説明不足の審査委員会もあいまって、残念ながらこれらの発言は身内を守るものと解釈されてしまいました。また画像の盗用問題により、本来なら行われるべきだった、冷静な議論などは完全に失われてしまいました。 なぜデザイナーと世間において、これほど大きな認識の違いが生まれたのでしょうか?本稿では、デザイナーと世間の間にある「類似性のギャップ」に関しできる限りわかりやすく説明します。最大公約数的な意見としては、このような感じではないかと思います。 全体の構成としては、まず類似性は鑑賞者の文化背景に依存することを説明します。その上で、前提知識として、デザインの本質や、文字を用いたデザインの類似性についての基礎知識を解説します。その後
「おまいらの大勝利!」となった”五輪エンブレム問題”とネットと世論について、思ったことをメモっておこう。 2015/9/1 まじめ, 考える ついにこの方向に動きましたか。。。 東京五輪エンブレム 使用中止の方針固める(NHK) 佐野氏デザインの五輪エンブレム使用中止へ 組織委が方針固める(Yahoo!ニュース/スポニチアネックス) 実際のところ、今回の五輪エンブレムが「パクリ」なのか「似てしまった」のかは佐野研二郎の頭の中を覗いてみないとわからないので、その観点についての言及はしないけれども、このように「使用中止」となってしまったのは大きな事件だと思う*. *disclosure: 佐野研二郎とは博報堂96年入社の同期であり、新入社員研修でも「優秀なやつだなあ」と思っていたので、深く話すほどの中でもなかった何年も顔を合わせていないものの、同期としてあまり「パクリ」だとは信じたくないと
こんにちは。 ここしばらく、システムトラブルの対応で午前帰りが続き、疲れてきてしまいました・・・。直接、トラブルの原因になった訳では有りませんが、エンジニアさんも巻き込んでしまい、もう少し上手く回す方法はなかったのかと、自分の未熟さを反省中です。 さて残業といえば、先生は大変そうですね。ただでさえ、ひとりで何十人もの生徒をみないといけない上、ほぼ無償ボランティアの部活顧問まで行い、その上で親に押しかけられたら溜まったもんじゃ有りませんよね。横浜市で、先制の『ノー残業デー』を設定するそうですが、多少なりとも状況が改善することを期待してやみません。 ただ、個人的にはこの『ノー残業デー』という制度がしっくり来ません。だって、『ノー残業デー』って、その日以外は残業することが前提なワケですよね?更に、こんなニュースも有ります。 正社員と同じ等級制度や人事制度を用いるため、基本給も同じ水準だ。賞与は正
社会を率いているリーダーは、いつの時代にも存在する。しかし、そのリーダーたちの顔ぶれは、毎年異なる。ここ数年、世界で注目されているリーダーの顔ぶれはどのように変化してきたのか。 社会を率いているリーダーは、いつの時代にも存在する。しかし、そのリーダーたちの顔ぶれは、毎年異なる。ここ数年、世界で注目されているリーダーの顔ぶれはどのように変化してきたのか。その移り変わりについて、漠然と想像することは可能だが、具体的に説明することは難しい。しかし、多くの活躍するリーダーの姿を間近で見てきた元日本マイクロソフト会長、現慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 古川享教授は、その変化を明確に示す。 今回は、2013年11月下旬から12月初旬にかけて古川氏が登壇した2つのイベントで語られた内容を合わせてレポートする。イベントは、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が主催した講演会「メディアイノベー
どうも。 「プロレスがやらせとかアホじゃねぇか?」 なんて記事を書いて喧々諤々を完全スルーのブログ主です。 今日もパトカーで厨二病こじらせた方々が逮捕とかアホなニュースが流れてますが、それにしても皆さん大好物な「うちらの世界」「低学歴」「高学歴」論。 語ってるブログがとても多いので、時系列でまとめるとどうなるか。 個人的観測範囲でやってみた。 以下、 ボールド 言及記事リンク : 記事概要(あくまで印象) → 読者としての個人的意見(読んでそう思ったんだから仕方ない) このようになってる。 ◆◇◆◇◆ 6月25日 高学歴・低所得者の絶望「学歴は役に立たない。むしろ捨てたい」/日刊SPA! →参考。6月頃にはこんなのもあったんだけどね ◆◇◆◇◆ 8月5日 バカッター従業員くらいで会社を叩いてやるなよ/やたすんのお話 :コスト的に企業はバカでも雇わなきゃ仕方ないんだから →まだ学歴だの「なぜ
2013-08-06 「うちら」の世界 最近は冷蔵庫に入ったりなんかくわえたりするのが流行りらしいです。 このへんのことについては、書こうと思ってうまくいかなくていくつか文章を放置してあったんだけど、今日、どこぞのまとめ見て不意にまとまったので書いてみる。 なおこのエントリは、本来だったらもうちょい精密に考えなきゃいけないところを、自分の経験に引き寄せすぎて、ちょいとざっくりと処理しちまってるので、あんまり論としてはよいものではないです。 さて、件の炎上した人たちについては、バカに見える。現実問題としてアホだなあとは思うわけだが、俺自身の思想によって、バカであるという判断では終わらせられない。もしバカなのだとしたら、過去にも同様にバカはいたはずで、過去のバカと現在のバカはあまり変わらない、彼ら、彼女らだけが特異的にバカなのではない、と考えるわけだ。つまり、彼ら、あるいは彼女らが悪いというの
消費社会の神話と構造 普及版 作者: ジャンボードリヤール,Jean Baudrillard,今村仁司,塚原史出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 1995/02メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 108回この商品を含むブログ (72件) を見る 立場の弱い人間、苦しい境遇の人間が力を合わせて社会を変える――そんな夢が大手を振って流通している時代があった。今は、そういう夢を本気で信じている人は少ない。ハルマゲドンとか、世界革命とか、そういう事を言う人はちょっとカルトじゃないかと思われるのがオチだ。 そうなった理由については、いろんな事が言われている。産業構造が変わった、ソビエトが崩壊した、大きな物語が終焉した……。たぶん、そうなんだと思う。ところで、個人の心理学的特徴、特にアイデンティティの確立様式をみていても、立場の弱い人間、苦しい境遇の人間が力を合わせて社会を変えるっての
2011年に「twitterで前提を共有しない人からの反応は対処に困る」的なことを書いたが、最近のtwitterはまた様子が変わってきた。 以前(2011年くらいまで?)は何か発言すると、mention欄がリプライや非公式RTでどどっと埋まることがあったが、最近はほとんどない。その代わり、favや公式RTがどんどん増えていくようになった。 リプライや非公式RTを使う人が減ったかわりに、公式RTをしてその後に意見を言う「エアリプ」が増えた。これ自体は良いとも悪いとも思わないし、私も使うが、これをする人は、他人の意見について何か言いたいけど、発言者に対して言いたいのではなく、ひとりごとまたは自分のフォロワーに向けて言っていますよという感じがある。だから、元発言者としても特に対応しようとは思わない。 問題だと思うのは、直接のリプライならできないと思われるほどの罵詈雑言を並べる人がいることで、元発
社会学者・宮台真司さんへ「脱いいね!」に関するインタビューを行いました。第一回はFacebookをはじめとするソーシャルメディアの状況について、また日本人のオンラインでの見るに耐えないコミュニケーションのとり方のお話が中心です。 脱いいね! への道のベースとして、ぜひお読みください。あなたも腐臭ただよう「自分イケてるぞアピール」していませんか? オランダ、アメリカで始まるFacebook離れの原因は 自分の情報がコントロールできなくなるから ――“脱いいね!”のそもそもは、もちろんFacebookの“いいね!”から来ているのですが、そういう“いいね!”だけで承認欲求を満たしてしまったりする人たちは本質的な付き合いができているのだろうかというところから始まった企画です。 まず、そもそもFacebook含めるソーシャルメディアは世界的にどんな状況なのでしょうか? 宮台氏(以下宮台):二年くらい
Twitterが日本でブームになった2010年、「マスメディアの情報は作られた情報で信用出来ない、これからは人が情報ソースになる」。マスメディアに対する不信感からか、人そのものが情報を発信することに「真実の情報」がそこから発信されると、多くの人が期待した。 ブームから三年近くが経過し、振り返ってみるとソーシャルメディアとは当時期待されたような「真実の情報」が飛び交うメディアに成長したのだろうか?私にはむしろ「嘘の情報」が飛び交っているように見える。 ■SPAのルームシェアと、ソーシャルメディアのルームシェアの違い 先週のSPAはルームシェアの特集だった。ソーシャルメディアの「情報共有」文化が連想させるのか、これからはシェアの時代というキーワードのもとに、いつしかルームシェアやシェアハウスが人気を集めるようになってきた。ソーシャルメディアで語られているルームシェアは意識の高い人が集まり、皆が
なんということでしょう。リオ会議(Rio+20)は環境の未来を全世界で決めて行く会議で、日本メディアも新聞やテレビで大きく取り上げてきたのに、もっとも衝撃的で環境危機の本当の問題を唯一示し、考えさせられるウルグアイ大統領の本音スピーチを誰も日本語に訳していません! こんな大事なスピーチですので、日本の皆様にも紹介したく未熟ながら翻訳しました。訂正点や思ったことがありましたらコメント欄にお書きください。 もう一つガッカリしたことがあります。 リオ会議に期待を寄せ、Youtubeで各首脳のスピーチや、かの有名な伝説のスピーチをしたサヴァン・スズキさんの映像も見ていました。リオ会議では各国首脳が集まり、地球の未来を議論し合う場なのに、各国首脳は自分のスピーチを終わらせたら、一人一人と消えて行ってしまいました。世界中から何時間もかけてこの場に来ているのに、みな人の話は聞かず自分のスピーチで済ませて
人がちょっと出張とかで忙しくしてたら面白そうなイベントを勝手に開催しやがって畜生め。おじさん、いまさらのように煽っちゃうぞ。 ● 序章: イケダハヤトという新しい観賞用資源について 最初、タカヒロさんがイケダハヤトさんをボロクソに書いていたのに、イケダさんがあまり応戦をしないのを見て「反応しないサンドバッグはただのカカシ」と思ってスルーしていたら、ブログに実にとんでもないことがしれっと書いてあって、イケダさんは実は相当な本物度であることが再認識され、改めてレーダーをそちらに向け直したところです。 寛容力と「解決すべき課題」 http://www.ikedahayato.com/?p=5842 [引用]僕に対する否定の言葉を、僕のフォロワーに「晒し」たら、十中八九、発言主は叩かれるでしょう(その人が正しかろうが)。そういう意味では、僕は「戦力」を持っているようなものです。 もし僕が戦力を行使
Tweet Facebookは2月1日、昨年から噂のあった新規株式公開(IPO)の申請書類を米証券取引委員会(SEC)に提出した。IPOによってFacebookの企業価値は1000億ドル(約7兆6000億円)に達する可能性がある。 提出文書によると同社のユーザー数は8億4500万人で、毎日ログインするアクティブユーザー数は4億8300万人。従業員数は前年比50%増の3200人以上。2011年の業績は、売上高が37億1,100万ドルで前年比88%増、純利益は10億ドルで65%増となっている。収入は広告の影響が大きいが、広告収入の割合は、2010年の99%から2011年には83%と減らしており、他の収入源を広げつつあるようだ。 最大の株主は創業者のマーク・ザッカーバーグで、約28%を保有する。同氏の2011年の年収は150万ドルだったが、2013年1月からの月収は1ドルにするようだ。 IPO申
みんなの意見を聞いてみたいけど、長文ってTwitterやFacebookだと難しいので、ブログを始めてみることにしますた。 日本で生きるのがどんどん大変な時代になってきてると言われています。 ヤバイ!なんとかしなきゃ!と焦る雰囲気が周りにも少しずつ増えてきました。もちろん現実は直視すべきだし、個人として自分や大事な人を守るためにリスクヘッジは絶対に考えておくべきです。だけど、社会の方向性と自分の立ち位置をきちんと見定めた上で、自分はどうしていきたいのか、冷静に考えていくのも大事と思ったりもします。 そんな問題意識の上で、今自分が思うことを拙いながらまとめてみようかなと。乱筆乱文ですが、ツッコミあれば大歓迎ですー! 今起きていること 今、日本(も含めた先進国)では3つの大きな変化が同時進行してるようです。 1つ目。グローバリゼーション。 要は、先進国と新興国の格差解消がどんどん進行中。格差解
内田樹「呪いの時代に」~異常なまでに攻撃的な人が増えていませんか 他人を誹謗中傷する人、憎悪と嫉妬を撒き散らす人 自己の正当性ばかりをやたら主張する。他人の揚げ足を取っては喜ぶ。他者の痛みに思いが至らず、幼稚な論理を振り回す。気持ち悪い、変な人間がこの国を跋扈している。あなたの周囲にもいますよね。 呪いをかける人たち 現代日本社会は「呪い」の言葉が巷間に溢れ返っています。さまざまなメディアで、攻撃的な言葉が節度なく吐き散らされている。 現実に、ネット掲示板に「死ね」と書かれ、それにショックを受けて自殺する人たちがいる。これを「呪殺」と呼ばずにどう呼べばいいのでしょう。 中世までの日本人は、呪いの実効性を信じていました。実際に呪いや祟りで人は死に、それに対する呪鎮の技法も存在した。現代人は、呪いなどというものは存在しないと思っています。でも、私たちの社会でもやはり呪いは活発に機能しています。
「ひろゆき」みたいな人間が増えていくと,人類は滅亡する!――川上量生氏との対談企画「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」年末特別号 副編集長:TAITAI 12→ ドワンゴの代表取締役会長・川上量生氏との対談企画「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」。連載が開始されてから,まだ2回という本企画だが,そんなことなどお構いなしに,2011年を総括する「年末特別号」をお送りしたい。……とはいっても,内容はいつも通りで,相変わらずのぐだぐだ話である。 今年を締めくくるテーマは,「ネットの未来は本当に明るいのか?」。近年,インターネットの普及と発達によって,さまざまな分野が劇的に便利になっていく一方で,デマ拡散などでも見受けられるネットリテラシーの問題や,集合知ならぬ集合愚の問題など,いろいろと負の面も顕在化してきたようにも感じられる。そんななかで,インターネットが世の中,ひいては人間に与える影
個人的印象だが、ネット上での匿名発言の劣化がさらに進んでいるように見える。 攻撃的なコメントが一層断定的になり、かつ非論理的になり、口調が暴力的になってきている。 これについては、前に「情報の階層化」という論点を提示したことがある。 ちょっと長い話になる。 かつてマスメディアが言論の場を実効支配していた時代があった。 讀賣新聞1400万部、朝日新聞800万部、「紅白歌合戦」の視聴率が80%だった時代の話である。 その頃の日本人は子どもも大人も、男も女も、知識人も労働者も、「だいたい同じような情報」を共有することができた。 政治的意見にしても、全国紙の社説のどれかに「自分といちばん近いもの」を探し出して、とりあえずそれに同調することができた。 「国論を二分する」というような劇的な国民的亀裂は60年安保から後は見ることができない。 国民のほとんどはは、朝日から産経まで、どれかの新聞の社説を「口
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