会見するダライ・ラマ14世=千葉県成田市、高野写す チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が6日来日し、成田で記者会見した。中国の人権活動家、劉暁波(リウ・シアオポー)氏のノーベル平和賞受賞決定に中国政府が反発していることについて、「中国は経済的にも強い国になってきた。国力に見合った、もっと開かれた国になるべきだ」と批判した。 ダライ・ラマは、中国政府に政治改革を求めて劉氏らが起草した「08憲章」を支持してきたことに触れ、「中国にはメディアの自由もない。13億の人々は善悪の区別をする能力を奪われた状態に置かれている」とも述べた。 ダライ・ラマは大阪や奈良で講演などをした後、ノーベル平和賞受賞者を集めて12〜14日に広島で開かれるシンポジウムに出席する予定。(高野真吾)