(CNN) 米国人の5人に1人はトイレに行く代わりに公共プールで用を足したことがあり、10人中7人はシャワーを浴びずにプールで泳いでいる――。米国の水質衛生管理団体が夏の水泳シーズンを前に実施した調査でそんな実態が明らかになった。 米疾病対策センター(CDC)は、プールに入る前にシャワーを浴びて汗や化粧品などを落とすよう勧告している。こうした物質が塩素と混じると刺激が生じ、目が赤くなったり薬品臭が強くなったりする原因になるという。 プールは水素イオン指数(pH)と塩素の濃度が適切に保たれていれば、下痢や感染症の原因となる細菌を殺菌して衛生を保つことができる。 水質衛生管理団体は今年も公共プールのpHと塩素濃度を測定できる試験紙を無料で配布する予定。昨年夏は試験紙3万2000枚以上を無料配布し、全米から寄せられたデータを集計した結果、塩素の濃度が不適切だったプールは54%、pHの値が不適切だ