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ブックマーク / marginaliae.wordpress.com (3)

  • 中二病、あるいは厨をめぐる用語史抄その1

    前々エントリー「流行り言葉の栄枯盛衰:ギャルとフェチ」を承けて続く: 今回のテーマは「中二病」ないし「厨二(ちゅうに)、厨(ちゅう)」という言葉である。もっともこのエントリではこの用語の変遷を瞥見することばかりが主眼であり、ここにことさら新しい知見は登場しない。ネット言説に平生触れている者ならば周知の事情を時系列に則して整理しただけの記事である。 「厨二」はウェブ上のジャーゴンの立場を脱し、すっかり世間に定着しつつある。同時に前エントリー(流行り言葉の栄枯盛衰:ギャルとフェチ)に触れたような、流行語には不可避である「語義の変転」が当然のこととして見受けられる。ところで、その変化に興味深い部分——珍しい分化が生じている。この言葉はちょっと面白い変転を辿っている。一言でいえば「同時に片極化し、拡大もしている」のである。意味が「狭まっ」ていると同時に「拡がっ」てもいる。こうした自家撞着がどうして

    中二病、あるいは厨をめぐる用語史抄その1
    ktasaka
    ktasaka 2014/07/06
  • 「まどか」は女の子なのか、男の子なのか、何人いるのか?

    と言った具合に変化するわけだ。太字に注目。 すると Puella magi は奇妙である。magi は普通にとればここでは男性複数(主格)の形なのである。「魔法少女」と言いたければ Puella maga とするのが当である。Puella magi では「少女および魔法使い達(男性)」という意味になってしまう。Puella は女性名詞で単数形、magi の男性名詞複数形とは接合しようもないのである。 かたや Magica が Magical(英)に当たるということは間違ってはいないが、こちらも女性名詞単数形であるということは注意が必要である。だから Madoka magica は「魔法少女まどか」で間違いないのだが、これが仮に男の子だったりすると(「誰得」という話ではあるが)、Daisuke magicus という形になる。「魔法使いダイスケ」である。便宜上自分の名前を使ったが、書いてみ

    「まどか」は女の子なのか、男の子なのか、何人いるのか?
    ktasaka
    ktasaka 2013/10/27
  • いっぽん、にほん、さんぼん問題の解決

    ではその筋道とは何か? まずは問題を簡単に整理しよう。 「いっぽん、ろっぽん、はっぽん、じっぽん」と促音で詰まったところに「」が接続する時には /p/ 音が出てくる。すなわち「促音終わり」には /p/ 。 「にほん、ななほん、はちほん、きゅうほん」など「開音節・母音終わり」には /h/ 音。ただし「よんほん」にも /h/ 音。 「さんぼん」のように「撥音終わり」には /b/ 音。 解かれるべき問題 問題が幾つか見える。以下「 * 」は「実例無し 」の意味とする。 問題1)音韻環境が等しく見える「さんぼん:よんほん」をどう説明するか。なぜ同じ「ン音」に別の音が続くのか。 問題2)「*いちほん:いっぽん」「はちほん:はっぽん」「しちほん:*しっぽん」にみる「チ音と促音」の交替の不整合。 問題3)「きゅうほん:*きっぽん」と「*じゅうほん:じっぽん」の間の不整合。 いずれも音の転化が起こるに際

    いっぽん、にほん、さんぼん問題の解決
    ktasaka
    ktasaka 2013/07/25
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