歴史的な市況の低迷を受けて、海運業界の再編が加速している。日本郵船、商船三井、川崎汽船の国内大手3社は韓国の韓進海運、台湾の陽明海運、独ハパックロイドと、コンテナ船の新アライアンス「ザ・アライアンス」を設立。コンテナ船のアライアンスは現在四つあるが、買収などで船社の数が減り、再編後は三つに集約される。足元のコンテナ船の運賃市況は回復の兆しが見えず、世界最大手でデンマークのA・P・モラー・マースクを軸に、さらなる合従連衡もありそうだ。 ※表右下のザ・アライアンスの中に「韓進海運」も含まれます コンテナ船のアライアンスは、世界首位マースクと2位スイス・MSCの「2M」、世界3位の仏CMA CGM、中国のCSCLなどが組む「オーシャン3(O3)」、日本郵船、商船三井、ハパックロイド、シンガポールのAPL、韓国の現代商船、香港のOOCLの「G6」、川崎汽船や韓国、中国の5社の「CKYHE」の四つ。