ブックマーク / econ101.jp (5)

  • ジョン・ヘリウェル 『幸福格差と信頼の重要性』 (2016年9月6日)

    John Helliwell, Happiness inequality and the importance of trust, (VOX, 06 September 2016) 格差議論では所得と財産の分布に論点が集中する傾向が有る。稿ではもう1つ別の格差の出所 – 主観的幸福 [subjective-wellbeing] – へと焦点をシフトさせるべきことを主張する。幸福格差は世界全体でみても、また世界10地域のうちの8地域でも、相当に拡大している。こうした格差と取組む1つの方法は、社会に対する信頼という意味での社会信頼 [social trust] の向上である。 過去十年あるいは二十年の間に、人類および社会の進歩の主要尺度として従来用いられてきた所得と財産の指標より広範な要素を考慮した、幸福度という尺度の必要性を訴える研究や政策討議が数多く為されてきた (例: Stiglitz

    ジョン・ヘリウェル 『幸福格差と信頼の重要性』 (2016年9月6日)
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    ktsuzaki 2016/11/12
  • アレックス・タバロック「労働者たちが機会を求めて移動しなくなっている」

    [Alex Tabarrok, “Not Moving to Opportunity,” Marginal Revolution, March 19, 2016] 【州をまたいだ移住アメリカでは,労働市場の流動性〔人々の動きやすさ〕が低下している.州をまたいだ移住は下がっている(下記のグラフは Molloy, Smith, Trezzi and Wozniak から引用).州内部での移住も同様だ.とくに,あまり教育を受けていない人々で下がっている.かつては,ショックが発生すると機会を求めて人々は移動したものだったが,いまでは現状にとどまったままで早期に退職したり就業不能保険を受けとったりする傾向が強い.『ウォールストリートジャーナル』の Ben Leubsdorf が証拠をいくらか検討している: 「ある州で悪いショックが発生すると,たいてい,その後に正常にもどる.その理由は,雇用が回復

    アレックス・タバロック「労働者たちが機会を求めて移動しなくなっている」
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    ktsuzaki 2016/03/21
  • アレックス・タバロック「Uber は生産性を高める」

    [Alex Tabarrok, “Uber Increases Productivity,” Marginal Revolution, March 14, 2016] タクシー運転手にくらべて Uber の運転手の方が走行距離1マイルあたりでみても労働時間あたりでみても,運ぶ乗客数が多い.言い換えると,Uber のシステムの方がタクシーシステムよりも生産性でまさっている.これが,ジャッド・クレイマーとアラン・B・クルーガーによる新論文の大きな発見だ. 平均でみて,UberX運転手の方がタクシー運転手よりも時間で計った設備稼働率が 30 パーセント高く,また,マイルで計った稼働率は50パーセント高い.ただし,タクシーに関するデータは両方の尺度を同じ都市のセットに当てはめるのに利用できていない. UberX 運転手の方が稼働率が高くなるのに貢献していそうな要因は4つある: 1) Uber の方

    アレックス・タバロック「Uber は生産性を高める」
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    ktsuzaki 2016/03/18
  • マーク・ソーマ 「社会保険の無い世界」(2005年3月16日)

    ●Mark Thoma, “Lest We Forget: Life After the Great Depression”(Economist’s View, March 16, 2005) こちらのエントリー〔拙訳はこちら(の前半の記事)〕では、(経済面のリスクから身を守る仕組みとして)社会保険の必要性を抽象的な観点から論じた。今回のエントリーでは、個別具体的なエピソード(パーソナルストーリー)に焦点を合わせる。アメリカで社会保険という仕組みが産声を上げたのは、1935年。まずはじめに紹介する「失業に関する事例研究」(Case studies of unemployment)サイトでは、社会保険が導入された1935年よりも前のアメリカ社会における庶民の生活実態について数多くのエピソードが集められている。その中の一つを以下に引用するが、社会保険を提供する役目を民間に委ねようとしてもうまく

    マーク・ソーマ 「社会保険の無い世界」(2005年3月16日)
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    ktsuzaki 2016/01/23
  • マーク・ソーマ 「パトリオティズム、ナショナリズム、経済政策」(2010年7月4日)

    ●Mark Thoma, “Patriotism, Nationalism, and Economic Policy”(Economist’s View, July 4, 2010) それぞれの国の経済政策は、どれくらい「パトリオティック」であるべきなのだろうか? まずは、「パトリオティズム」(Patriotism)とは何なのかをウィキペディア(英語版)で確認しておこう。 Patriotism, Wikipedia:「パトリオティズム」というのは、母国(祖国)に対する愛着や忠誠を特徴とする立場を指している。祖国(fatherland)を意味するギリシャ語の「パトリス」(patris)が語源である。とは言っても、その意味するところは、時代によって違う。どういう文脈で使われるかによっても、地域によっても、哲学の流派によっても、その意味するところは大きく変わる。パトリオティズムがナショナリズムと

    マーク・ソーマ 「パトリオティズム、ナショナリズム、経済政策」(2010年7月4日)
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    ktsuzaki 2015/12/20
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