John Helliwell, Happiness inequality and the importance of trust, (VOX, 06 September 2016) 格差議論では所得と財産の分布に論点が集中する傾向が有る。本稿ではもう1つ別の格差の出所 – 主観的幸福 [subjective-wellbeing] – へと焦点をシフトさせるべきことを主張する。幸福格差は世界全体でみても、また世界10地域のうちの8地域でも、相当に拡大している。こうした格差と取組む1つの方法は、社会に対する信頼という意味での社会信頼 [social trust] の向上である。 過去十年あるいは二十年の間に、人類および社会の進歩の主要尺度として従来用いられてきた所得と財産の指標より広範な要素を考慮した、幸福度という尺度の必要性を訴える研究や政策討議が数多く為されてきた (例: Stiglitz
![ジョン・ヘリウェル 『幸福格差と信頼の重要性』 (2016年9月6日)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5546ccd9104a601d2c2a3270491218e1b7afdebf/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fvoxeu.org%2Fsites%2Fdefault%2Ffiles%2Fimage%2FFromMay2014%2Fhelliwellfig1.png)