作品紹介・あらすじ 日本的生産システムとは何か-。本書は、戦後30年にして「輝かしい成功」を実現してきた、日本の産業構造とその生産システム、労働管理の実態を、機械工業、とりわけ自動車産業の展開とその再編過程を実証的に解明するとともに、日本的生産システムの特徴と今日的位相・転換の状況を欧米の生産システムとの比較のもとに検証する。5年に及ぶ日英共同研究の成果。
作品紹介・あらすじ 日本の農業の労働市場開放の現況と課題を「総論―日本の労働市場における外国人労働力の大きさ」、「日本―農業に見る技能実習生の役割とその拡大など」、「海外─送り出し国の実状と短期労働者が期待するもの」、「海外─受け入れ国における短期外国人労働者の実状と意義」のテーマで議論した。 早稲田大学政経学術院 名誉教授 (第1章,第10章,第11章,第14章,第19章,第20章,第21章,第22章) 東京大学大学院中退。農学博士(東京大学)。鹿児島大学,東京農業大学を経て1991年早稲田大学政治経済学部教授,2013年退職。2002~04年日本農業経済学会会長。 2014~22年日本農業経営大学校校長。堀口編『日本の労働市場開放の現況と課題』筑波書房2017年,堀口「ヒラから幹部にも広がる外国人労働力」日本農業経済学会『農業経済研究』91巻3号19年。 「2023年 『増加する雇用労
もしあと1年で人生が終わるとしたら?という本が結構SNSの広告で紛れ込んでくるようになり、この筆者の事が気になって、ちょうど中古でこちらの本がお安く手に入ったので読んでみた。 なにか目新しい内容があったかというとそうでもないし、多分、質問内容からすると、私が買おうとしていた本も似たようなコンセプトなのかと思う。 読むだけじゃなくて、書いてみようっていうところがいいと思う。読み流すだけじゃなくて書いてみることで、なにか思いつくこともあるし、格好つけて書こうとしてるな・・・っていう事実に気付いたりもする。 自分の本心を文字にすることで結構リアルというか、生々しく響いたりもする。 ヒトは小さな選択の連続で生きているが、その選択の仕方にも自分なりの癖というか知らず知らずのうちに自分の価値観によってその選択がなされていることにも気づかされる。 今日何の服を着よう、何を食べよう、コーヒーは飲み過ぎだか
作品紹介・あらすじ 一回しかない「最期のお別れ」を、 かけがえのない時間にするために――。 大切な人との死別はつらい。 あまりのつらさに誰もが打ちひしがれるだろう。 そもそも私たちは死に逝く人の気持ちがわからない。 だからこそ遺される家族は途方に暮れてしまう。 「何を考えているかわからない」 「一緒にいるのがつらい」 私たちは、どうすれば末期の患者さんに寄り添い、 サポートすることができるのだろう? 本書は、1200人以上の人生を見届けた ホスピス音楽療法士が、24の実話を紹介しながら、 穏やかな「見送り」のあり方を提案する希望の書だ。 ■本書の構成 はじめに 第一章 死に直面した人の心の変化 第二章 大切な人のために家族ができること 第三章 グリーフについて――悲しいのは、当たり前のこと おわりに ■24のケース トム――誰にもわかってもらえない気持ち 池田さん――あきらめたわけじゃない
作品紹介・あらすじ いま自動車産業では100年に一度のパラダイムシフトが進んでいる!生き残る会社はどこだ?クルマの「スマホ化」が進み、EV(電気自動車)、自動運転車の開発にはIT企業や新興企業が相次いで参入。技術力をつけた巨大部品メーカーも台頭している。トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、VWは、この大変革にどう立ち向かうのか。〈第1章 スマホ化するクルマ〉「鉄の塊」ではなく「ソフトウェアの塊」となったクルマ。海外ではプラットフォームの座をめぐる争いが始まっている。〈第2章 バーチャル・エンジニアリングという脅威〉ユーザーには見えない開発・製造プロセスもデジタル化で変わり、日本の強みである「匠の技」が弱点に?〈第3章 合従連衡 2000万台の攻防〉開発コストの増大にともない中途半端な規模のメーカーは厳しい。スケールメリットと新技術を目当てに世界ではM&Aが加速する。〈第4章 トヨタ自動車 巨人の
「技術への問い」「伝承された言語と技術的な言語」のみ読了。訳は、原文に忠実であろうとしているせいか、読みづらかったが、後者の論文を読めたのは良かった。サイバネティクスに触れた論文と言われているが、AIの話題が絶えない現在では、言語と技術について論じているという観点から興味を持てた。(実際、サイバネティクスの印象はあまりなかった。) ハイデガーの技術論集。現代の科学技術が単なる手段ではなく、人間をも徴用する制御不可能な力としてあることを指摘する。古代ギリシアにおける技術テクネー概念との比較により、現代技術が形而上学から近代哲学までつながる「計算可能性から自然を捉える視点」にあることを示し、その危険性を「集立」「命運」などの概念から説明する。思索はこの問題に解決をもたらすわけではないが、単なる手段ではない、危険を熟考することの必要性を強調している。 ・技術への問い 普通、人は技術を目的のための
ホスピスと訪問診療で終末期医療に携わる医師が書いた本。2800人看取る中で学んだことが綴られる。 ◯過去と未来がつながっているかが、その人の現在の生き方や自己肯定感を左右する。 ◯1番大切なものを、大切だからこそ手放し、大切な人に任せよう。肉体がこの世から消えても、大切なものを大切に思う気持ち、大切な人との繋がりは残り続ける。 ◯苦しみは決して悪ではない。「よく生きる」ためには苦しみも向き合い、そこから学ぶことが不可欠。 ◯苦しみとは何か。希望と現実のギャップが苦しみを生む。 死を迎える人は耐え難い悲しみをいだき、また大切な人を失う者も言葉では言い表せないほどの苦しみを味わう。 絶対に苦しみから立ち直れないと思っていた。あれから3年。本書を読みながら、自分の前を去っていったたくさんの人たちに思いを馳せた(医療従事者です)。 当時は只々何かを共有したくて、自分にできることは何か自問自答しなが
作品紹介・あらすじ 統計学は,単なる数理的技術的学問ではない.幕末維新期に欧米から統計学が移入された際,統計学は国の政策科学を担っていた.その後の近代史においても,統計学の興隆と社会の勃興は,常に軌を一にしていた.統計学の源流を訪ねることで,社会において統計の果たす役割を再考する.
最低賃金を下回る時給、長時間の過酷な労働、人権などまったく認め ない虐待。しかし、転職は認められない。逃げ出せば逮捕される。 日本政府が表向き「国際貢献」と称する外国人技能実習制度の実態は、 低賃金で日本人がやりたがらない仕事の労働力を賄う奴隷制度に他 ならない。 入管難民法改正案を今国会中に成立させたい政府だが、法務省が提出し た実習生への聞き取り調査のデータにさえ誤りがあり、拙速に過ぎるの ではないかと感じている。 技能実習生や留学生は日本の労働現場に欠かせない存在になっている。 短い期間だったが、ビジネスホテルのルームメイクをやっていた。 責任者こそ日本人だが、スタッフのほとんどがヴェトナムからの 留学生の女の子たちだった。 本書はアジアからの留学生が多く暮らす九州の西日本新聞の連載記事 をまとめた作品である。実習生・留学生の労働の実態、現地の送り出 し機関や日本語学校の問題点、外国
初出はアサヒグラフ1979年掲載の記事。それを2011年の福島原発事故後に単行本化したもの。水木しげるの絵も相まってすらすらと読める。とはいえ内容的には重いものがある。著者の堀江氏の『原発ジプシー』ほどではないのだろうが、原発施設内での労働の実態がいかに過酷で危険なものかがうかがわれる。こんな労働に支えられた原発はおかしいと考えるのは当然だろう。そしてさらに福一の事故(事件?。スリーマイル、チェルノブイリも…)を見れば日本、いや世界的に人類が原発を持つのはまだまだ早い、というか代替手段が開発できるなら原発は研究はともかくエネルギーを得る手段としては持つべきではないと考えざるを得ない。 福一稼働が1970年代、ほかの日本の原発が1980~90年代稼働ということを考えるとこの本に書かれたのとそれほど状況は変わっていないだろう。当然再稼働はすべきではない。 ちなみに現在この本は新刊では読めない。
鎌田慧は1936年青森県弘前市生まれ、まだご存命で、現在85歳だ。Wikiでの「職業」の紹介は、ルポライター・社会活動家となっており、数多くのルポルタージュを書かれている。 本書はルポルタージュの古典的傑作として名高い作品だ。 筆者は、1972年9月から1973年2月までの約半年間、トヨタのトランスミッション製造工場で期間工として働く。本書は、その間の経験を、日記形式で綴ったルポルタージュである。 ベルトコンベアが流れるトランスミッション製造現場は、生産レートを限界まで上げているため、常に時間に追われ、肉体的に限界に近いくらいきつく、仕事は単純作業の繰り返しでやりがいはなく、生産を優先するために安全に難がある。給料は良いのだろうが、そこで働く人間は、日々、心身を削られ、退職率が高く、常に穴埋めのために人を募集している。ルポルタージュには、筆者自身や周囲の人たちが、日々消耗していく様子をリア
作品紹介・あらすじ 「このガイジン野郎!」。悪態と共に食らった顔面パンチをきっかけに、米国人学徒が東京の裏町山谷へ入った。ドヤに住み、日雇いで働きながら、寄せ場の人びとの貴重な肉声を得た労作。
淡路島の漁師だった山口春吉が、日清・日露戦争後の工業化の進展、アジア貿易の拡大で急伸張する神戸に一旗あげるために出てきて人足部屋に入り港湾荷役の仕事に通いはじめ、彼を慕う人足たちをまとめて仲士の集団として山口組を興したのが1915年ごろ。下層労働者を統括し、下層・周縁社会とそのほかの世界との仲介者としての役割から出発したヤクザが、その基盤が消滅し、別種の集団・マフィアに変貌するまでの約90年の歴史を細かに書いている。●戦前 非熟練下層労働者を束ね、労働力供給業と芸能興行の2つの事業で組の財政を支えて成長していった。 ● 戦中 日雇い労働者の需給調整、就労統制も行政が行ったため、港湾における山口組の機能は一時中断。 全体としては、土建系の組は軍関係土木工事、港湾荷役系・運輸系の組は兵站、遊郭系は慰安施設、興行系は将兵慰問、廃品回収系は金属、繊維原料調達というふうに専門語とに特化して分業的
1980年代以降のグローバリゼーション、ことに新自由主義が女性の労働環境に及ぼしてきた影響をポストフェミニズムの観点から概観し、それがポピュラー・カルチャーの登場人物にどう投影されたかを論じた刺激的な論考。 本書で扱われた作品をざっと挙げると、『スターウォーズ』『アナと雪の女王』『ブリジット・ジョーンズの日記』『おおかみこどもの雨と雪』『千と千尋の神隠し』『魔女の宅急便』『風の谷のナウシカ』『逃げるは恥だが役に立つ』『エヴァンゲリオン』『かぐや姫の物語』『ブルージャスミン』…。観たことがあるものも、ないものもあったが、なるほど、ある視点に立って鑑賞すると、こういう見え方をするのかと学びが多かった。 内容はかなり高度で、完全には理解ができていない。正直、深読みしすぎなのではとか、恣意的に作品を選んでるのでは、とか、色々思うところもあるが、作品は時代を写す鏡なんだなあと感じる。「おおかみおとこ
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