人気漫画をスキャンして複製し、不正に販売したとして、京都府警は30日、書籍電子化代行業、木下裕喜容疑者(35)=京都市左京区下鴨南野々神町=を著作権法違反(複製権の侵害など)の疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。 書籍を裁断・スキャンして電子書籍化する「自炊」は、個人的に使うのならば問題はない。しかし、代行する業者について、作家7人が提訴した裁判では一審・東京地裁、二審・知財高裁は著作権侵害と認定し、業者に事業の禁止と70万円の支払いを命じた。最高裁は業者側の上告を受理せず、今年3月に判決が確定した。府警によると、その後の摘発は全国初という。 生活経済課によると、木下容疑者は4~7月、漫画「坂本ですが?」「アフォガード」の計16冊を電子データに複製したほか、4月には同様に「るろうに剣心」「進撃の巨人」など計48冊を処理し、男女2人にDVD計3枚を約5700