2017/3/31 22:34 木之下潤 日本でシリア人の難民認定を受けている6人の内の一人、ジャマル。彼はシリアのトップリーグでプレーした経験があり、ナショナルチームのキャンプに招待されたこともある。内戦が激化し、日本に避難するためにやってきた彼は再び日本でサッカーをプレーし始めた。彼の思い、内戦やシリアのことについて様々なことを聞いた。 取材・文・写真=木之下潤 写真提供=ジャマル ジャマルの身に何が起き日本に来たのか、なぜ日本でプロを目指したいのか©Getty Images 突然ものすごい爆撃音が耳を突き刺した。何が起こったかわからないまま、親子4人でマンションの地下に身を潜めた。妹は隣で正気を失い、母が頬をたたき必死に叫びながら抱きしめている。次の日、マンションの4階と5階がなくなっている現実を目の当たりにした。 この体験をしたのは「ジャマル」。6年間、ずっと内戦が続いているシリ