宮本彩子「プルーストなんてこわくない」 2010年04月26日11:32 担当者より:イラストの分野などでご活躍の宮本彩子さんによる大長編小説『失われた時を求めて』についてのエッセイです。また、宮本さんは章扉のイラストを手がけた伊藤聡さんの著書『生きる技術は名作に学べ』(ソフトバンク新書)の小冊子企画にもイラストを寄せてくださっています。 配信日:2010/04/21 「紅茶に浸したマドレーヌを食べると記憶がよみがえるらしい」「とにかくやたらめったら長いらしい」。20世紀文学の最高峰とうたわれる『失われた時を求めて』について、世間に広く知られていることといったらこんなところではないでしょうか。 もちろん自分もその例に漏れません。マドレーヌを紅茶に浸す……それって日本のお茶漬けみたいな感覚かしら。文学をちゃんと勉強したことがないただの会社員の自分が、一生のうちにこの大作を読む機会はある