よく晴れた日。ミルキーでつつんだポップコーンを頬張りながら穏やかな海岸沿いを当てもなくドライブしていると、砂浜で赤や黄色の小さなバケツを持った子供たちが潮干狩りをしていた。可愛い夢中。先に見えている信号は、一切まあるく青。小さく見えるが老朽化し倒れた信号機を足元で見たとき意外に大きくて驚いたことを思い出した。それは小さいと思っていたのに脱いだら大きかった隠れ巨乳てきな驚きではなくて謙虚で腰の低い人に親近し度量の大きさに驚愕するとか、ある程度認識はしていたけど近寄って改めて知る遠近法な感じ。信号も星形なら生き急ぐ人もふと立ち止まる癒されシグナルになったかもなあと、海星と書いてヒトデと読むことに合点がゆかないメルヘン人妻であった。映画はスターダストがすき。おひさまに暖められた遠浅の海岸には、柑橘色の風が爽やかに吹いて道端に丁寧に横一列に並んだ赤いチューリップがフラワーロックな腰つきで躍ってる。