夏休み直前のこの時期、子どもたちの荷物がとんでもないことになっている。小学生は普段から重い荷物を持って通学しているが、とくに長期休みの前には絵具や画板、習字道具、算数セットなどが入ったお道具箱、図工の作品に、学校によっては育てている朝顔の鉢まで持ち帰るよう言われるからだ。 この酷暑の中、パンパンのランドセルの両端にいくつも袋をぶら下げて、水筒を肩から斜め掛けし、両手に大荷物を持ってヨロヨロしながら歩く小学生のすぐ横を、猛スピードで走っていく車……。見ているだけでヒヤヒヤするし、かわいそうで怒りさえこみあげてくる。 ところが、2022年4月にランドセルにキャスターをつけて引っ張って持ち歩ける器具を小学生が開発したニュースに、一部の大人たちから「かえって危険」「子どものうちからラクをしようとするな」などと辛辣なコメントが寄せられたという。 はたしてこうした大人たちの辛口意見は「まっとう」なのだ
![荷物運びのプロが見ても辛い…小学生「荷物多すぎ通学」「ぶら下げ荷物」の危険性(若尾 淳子)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/57809f046c4f7b80c583375912973397461da40d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2Fe%2F1200m%2Fimg_5e0779972a2457dfd6a0631e60e4295a126225.jpg)