今の雇用状況の悪化ぶりは、バブル崩壊後の「第3の波」を迎えている。1980年代のバブル経済がはじけて以降、何度か見られた景気回復への期待は、そのたびに裏切られてきた。 第1波は、1997年に起きた山一証券の廃業に象徴される「証券不況」だった。第2波は、2007年の米国の「サブプライムローン問題」とその翌年の「リーマンショック」。そして、今は「欧州金融危機」が第3波として押し寄せている。 こうした影響を、真正面から受けるのが若年層だ。2000年ごろの一次的なIT景気など、小バブルによる雇用状況の改善はたまに見られた。しかし、大きく見ればこの20年以上、若年層の雇用悪化はひたすら深刻なままである。 この若年層の雇用問題について、近藤絢子・法政大学准教授らのグループが「世代効果」に関する実証的研究を積み重ねている。 具体的には、「大学や高校を卒業して、最初の仕事が非正規雇用だと、その後に転職して
これまで二回にわたり、エリート教育そしてボトムアップ教育の双方について、日本の大学の問題点に焦点を当ててきた。最終回となる今回は、未来を感じさせる話としたい。日本中の全大学を見てきた大学研究家、山内大地さんに「期待を感じさせる大学」について聞いてみた。 ---山内さんから見て、「これは、いい教育してるな」と思わせる大学はどこですか? うーん、いろんな意味でいくつかありますが、まずは産業能率大学ですね。経営学部は偏差値50台。しかし、教育内容がおもしろいのです。講義の半分くらいがプロジェクトベースなのです。 「自由が丘でショップを経営してみよう」、「芸術家をどうやって売り出すか?」とか、面白く実践的なグループワークのプロジェクトを多くやっています。そして学生が「経営っておもしろいな」と思った後に、ちゃんと座学として経営学を教えています。理論と実践をバランスよく教えているのです。 ---なぜ産
「ステンレス製香るエコうちわ 新扇組」(4200円)。うちわスタンド付き。商品を発送する時の梱包材は保冷袋で、保冷ケースとして使えるようになっている(画像クリックで拡大) エアコンがなかった時代の日本人の涼をとる知恵のひとつ、「水うちわ」をご存知だろうか。暑い時にうちわであおいでも暖かい風が起こるだけだが、水に強い和紙で作られたうちわを水につけてあおぐと、気化熱で涼風が得られる。この「水うちわ」の知恵を生かし、さらに進化させたのが、新潟市にある島工業団地の活性化を目指す企業グループ「スマイルプロジェクト」が開発したステンレス製のうちわ「新扇組」(しんせんぐみ)だ。 厚さ0.2mmのステンレス製で、重量は約70g。持った感触は普通のうちわとほぼ変わらない。うちわを水に浸すところまでは同じだが、その後、冷凍庫に20~30分入れて「氷うちわ」にしてからあおぐと、水うちわよりさらに涼しさが増す。ま
※本ブログでは記事中にPRを含む場合があります 毎月分配型投信をめぐる推進派と反対派の論争が長らく続いて来ました。 それぞれの主な主張は、推進派は「増やしながら取り崩すニーズに合っている」、反対派は「分配金が出ると複利効果が減り効率的ではない」というものです。 両者の主張はかみ合うことがなく、いきおい感情的な言い争いに発展するケースもしばしばありました。 感情や考え方とは関係ない「事実」として、すべての投信の分配金は、純資産を削って支払われます。当然、分配金を支払った後は、その分投信の基準価額は下がります。 分配金は、儲けた利益から支払われるとは限りません。利益がないのに分配しようとすると、投資家の元本を払い戻すしかなくなります。 利益の範囲で払われる分配金を「普通分配金」と呼びます。 これに対して、元本を取り崩して払われる分配金を、以前は「特別分配金」と呼んでいましたが、「特別」というネ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く