システム間連携のやり方は,1対1のファイル転送や,メッセージ・キューイング*2,独自に組み込むRPC*3など様々な方法がある。特に,メインフレームを主体としたファイル転送は,やり方も確立しノウハウも蓄積されている企業も多い。 しかし,これらのシステム間連携のやり方では,変更や新規の要求があれば,連携に関係するすべてのシステムに変更や調整が必要となる。そのため,既存の業務フローが少し変わっただけでも,システム変更も時間がかかった。 システム間連携で,Webサービスを使えば,お互いでやりとりを決めなくてもすみ,仮にどちらかに変更があっても他のサービスに影響をかけない。このメリットを活かしたのがNTTコミュニケーションズだ。 プロセスとシステムを分離 NTTコミュニケーションズは,ISP向けに提供するVoIP卸サービスで,Webサービスを用いている(図3)。このサービスは,百数十社のISPが利用