JR秋田駅で16日夕、「5、6番ホームの階段に白い粉が散乱している」と利用客から駅員に届け出があった。秋田県警機動隊員や消防署員が防護服姿で出動し、列車も一部運休、足止めされた利用客らが遠巻きに見守る騒ぎとなった。簡易検査の末、発見から約8時間半後の17日未明、県警は「危険なものではない」と発表した。 届け出があったのは、16日午後4時35分ごろ。危険物の恐れがあるとして、一時は秋田新幹線と在来線の改札口が封鎖された。封鎖の解除後も、5、6番ホームへ降りる階段は利用できない状態が続いた。現場を遠巻きに見ていた秋田市の60代の男性会社員は「避難の指示がなかったので、どうしていいのかわからない」と戸惑っていた。 この騒ぎで体調の異常を訴えた人はいなかったが、羽越線の上り普通列車など2本が運休、1本が約1時間20分遅れた。会社帰りの人や学生ら約350人に影響が出た。帰宅途中だった秋田県由利本荘市