戦後日本の演劇興行に革新をもたらした元劇団四季代表で、演出家の浅利慶太(あさり・けいた)さんが13日、悪性リンパ腫のため東京都内の病院で死去した。85歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻で女優の野村玲子(のむら・りょうこ<本名・浅利玲子=あさり・りょうこ>)さん。後日、お別れの会を開く。 東京都出身。大叔父は歌舞伎俳優の二代目市川左団次、父は築地小劇場創立同人の浅利鶴雄。1953年、慶応大出身者らとともに劇団四季を創立した。 61年、東京・日生劇場の取締役に就任し、米国のミュージカル「ウェストサイド物語」の来日公演を成功させた。83年、劇団四季で英国発の人気ミュージカル「キャッツ」を上演。東京・新宿の空き地にテント張りの仮設劇場を建て、国内初の1年間のロングラン公演を実現させた。