集会で話す川村さん(左)と長岡さん 精神障害があり、同じような障害のある人に仕事としてかかわる「ピアスタッフ」の動きが活発だ。2014年9月に発足した全国団体「日本ピアスタッフ協会」は昨年12月13・14両日、埼玉県内で集会を開き、障害当事者130人を含む250人が参加した。ピアスタッフは近年急増し、ブームだと言われることもある。同協会の原田幾世会長は初日の講演で「ピアスタッフをブームで終わらせてはいけない」と話した。 「薬の副作用でよだれが出るのは女性としてつらいですよね」。障害者相談支援事業所「てれんこ」(仙台市)の相談支援員、川村有紀さんは、自分の服薬体験を相談者に話したことを「体験を差し出す」と表現した。 川村さんは10代で統合失調症を発症。「大学を中退し、人生をあきらめた」。転機が訪れたのは27歳の時。通信課程で精神保健福祉を学んだ際に訪れた「てれんこ」に誘われて就職した。 病気