[VOL.58] HND → LAX 東京発、ロサンゼルス行き “時差ボケが治る薬はまだ発明されていない” 『オールド・テロリスト』村上龍(文春文庫) ジェットセットなライフスタイルを送る野村訓市が、旅の途中で読んだ本について綴る、雑誌EYESCREAMの好評連載。今回より、WEBと交互に掲載する。 時差ボケが抜けないうちにカリフォリニアの取材へ飛び、合間をぬって会う友人達と西海岸の美しさを堪能し、マイク・Dの家で庭を眺めながらいつか自分も…と思いを馳せる。 ライセンス・トゥ・チル ベルリンから帰国すると、1週間の滞在中にカタログを2つ作って、今度はカリフォルニアのロスとシスコを回る取材に出かけた。時差ボケが抜けないうちに、また違う時差のあるところに行くというのは、歳をとってきておじさんとしては非常にキツい。東京にいる間もそうだったのだが、まず熟睡しても2、3時間で完全に目が覚める。そして