メタバースへの注目は過去最大に高まっている。さまざまな企業がメタバース、そしてVRのビジネスへの活用進めているだけでなく、個人の楽しみ方もこれまで以上に広がった。しかし、現在注目されているメタバースやVRの活用の大半は、健常者に向けたものと感じられる。 没入感の高いVRは、脳に働きかけて体験者の行動を変えることも可能だ。障がい者のアクセシビリティ(利用しやすさ)を考える際、移動やモノを扱うときに物理的な障壁が生じることは多くの人が想像できるだろう。その一方、気づかれにくいのがデジタル世界へのアクセシビリティである。イギリスでは、障がい者以外の人々のインターネット利用率が75%であるのに対し、障がい者コミュニティでは41%にとどまるとされている。 リモートでの働き方やオンラインイベントなど、テクノロジーの発展は、我々の生活に選択肢を増やし続けているが、VRは身体障がいを持つ方の生活にどのよう