アイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリンの研究チームにより、「人間の視覚の時間分解能には大きな個人差がある」傾向を示す研究論文が発表された。視覚の時間分解能とは、「どのくらい素早く動いているモノを視認できるか」といった能力だ。今回の研究結果を受けて、たとえばプロゲーマーは平均よりも視覚の時間分解能が高いのではないかといった仮説も伝えられている。 今回、視覚についての研究論文が掲載されたのは、査読付き科学ジャーナルPLOS ONE。トリニティ・カレッジ・ダブリンの研究チームによる、臨界融合頻度(Critical fusion frequency、以下CFF)の個人差を研究する論文である。CFFとは、素早く明滅する光がちらついて見えるか、持続光のように見えるかの境目となる発光周波数を指す。 たとえば、日常でよく見る蛍光灯やLED照明などは、地域によって1秒間に100~120回の高速点滅を繰