手間がかかる、下処理が大変、匂いが残る……。家庭で日常的に魚料理を作るのは、少々ハードルの高さを感じてしまいますよね。もっと簡単に、おいしくお魚を楽しみたい! そんな願いを叶える、古くから伝わる日本人の知恵が「漬け込み」です。伊勢丹新宿店の魚のプロ<東信水産>近藤小百合シェフに、「漬け」のテクニックを使った「さわらの幽庵焼き」のレシピを伝授していただきました。 ▼関連レシピもチェック! オイルと合わせる、さわらのマリネと唐揚げのレシピはこちら>> 短時間の漬け込みで、魚の旨みがアップする「幽庵焼き」 「『漬け込み』とはもともと傷みやすい魚を保存するために発達した技術ですが、それだけではありません。タレに漬けることによって、魚本来の風味と旨みがぐんとアップするんです」 近藤シェフは漬け込みのパワーをそう話します。中でも今回教えてくれるのは、江戸時代に考案された伝統的な料理「幽庵焼き」です。