2023年12月9日のブックマーク (7件)

  • マンガ酒場【9杯目】海の生き物たちが集う小さな酒場◎スケラッコ『バー・オクトパス』 | マンバ通信

    マンガの中で登場人物たちがうまそうに酒を飲むシーンを見て、「一緒に飲みたい!」と思ったことのある人は少なくないだろう。酒そのものがテーマだったり酒場が舞台となった作品はもちろん、酒を酌み交わすことで絆を深めたり、酔っぱらって大失敗、酔った勢いで告白など、ドラマの小道具としても酒が果たす役割は大きい。 そんな酒とマンガのおいしい関係を読み解く連載。9杯目は、海の生き物たちが集う小さな酒場で小さなドラマが展開される『バー・オクトパス』(スケラッコ/2019年~20年)をご紹介しよう。 『バー・オクトパス』 サンゴ礁の海の奥に、その店はある。「バー・オクトパス」という名のとおり、マスターはタコ。手(足?)が8あるので、カクテルを作るのも手際がいい【図9-1】。無口というか基的に言葉を発することはなく、たまに口から吐く墨が「え?」とか「ぎょっ」とかいう形になる独自のコミュニケーション方式は、映

    マンガ酒場【9杯目】海の生き物たちが集う小さな酒場◎スケラッコ『バー・オクトパス』 | マンバ通信
  • 砂嵐、運河、そして火星人。まだ人類にとって火星は未知の惑星だった。『週刊少年サンデー』昭和44年13号「火星大探検」 | マンバ通信

    以前紹介した『週刊少年マガジン』昭和43年50号から3か月後に発売された、『週刊少年サンデー』を入手したので御紹介しましょう。 『週刊少年サンデー』(小学館)昭和44年13号 目玉のカラーグラビア記事は「火星大探検」。 『週刊少年サンデー』(小学館)昭和44年13号 アポロ11号による人類初の月面着陸が1969年。 その前年の発売です。 月より遥か遠くまだまだ未知の惑星だった火星は、少年たちの興味を引くには格好の題材でした。 構成が「サンデー科学図解班」となってます。 これは知りませんでした。 こんな班があるという事は、この号以外にも科学的な企画の構成をやっているという事です。 色々入手して検証したいところです。 著名なイラストレーターである「長岡秀星」さんがまだ名で、とても魅力的な火星探査船を見開きカラーで描かれてます。 『週刊少年サンデー』(小学館)昭和44年13号 マガジンのグラビ

    砂嵐、運河、そして火星人。まだ人類にとって火星は未知の惑星だった。『週刊少年サンデー』昭和44年13号「火星大探検」 | マンバ通信
  • 合計101作品!川島・山内がおすすめしたマンガ総まとめ|川島・山内のマンガ沼web | マンバ通信

    2021年1月にスタートした、麒麟・川島とかまいたち・山内が「面白いマンガ」に沼のようにハマって楽しむマンガバラエティ『川島・山内のマンガ沼』。 放送開始から約2年半以上。今回は『マンガ沼』でMCの2人がおすすめマンガ回で紹介した全101作品を一挙にまとめてご紹介します!(マンバ通信編集部調べ) 撮影/ただ(ゆかい) 川島・山内のマンガ沼 #117|読売テレビ #1〜#20 #1 マンガまみれの新番組が始動!鬼滅&呪術廻戦を語る 鬼滅の刃 呪術廻戦 信長を殺した男~能寺の変 431年目の真実~ #2 川島・山内がハマっているおすすめマンガ 定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフ ドンケツ カラオケ行こ! 正直不動産 #6 おすすめ漫画プレゼン大会!王様ランキング奴隷遊戯 王様ランキング 奴隷遊戯 オンエアできない! オンエアできない!Deep ケンガンアシュラ 撮影/ただ(

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  • 公団2DK住宅 高橋葉介『魔実子さんが許さない』全1巻 | マンバ通信

    マンガの中から昭和を探る「マンガの中の昭和のアレ」。今回のアレは、公団2DK住宅。マンガは高橋葉介の新刊『魔実子さんが許さない』全1巻(KADOKAWA)を取り上げる。 『魔実子さんが許さない』 戦後の高度経済成長がはじまったばかりの1955年7月、地方から都会に移り住んだ勤労者に住宅を提供する目的で、日住宅公団(現在の都市再生機構)が設立された。公団は都市近郊の丘陵地などを開発して、集合住宅の団地を次々に建設した。これが公団住宅だ。 最初に入居者募集が行われたのは、56年の大阪府堺市の金岡団地。次いで同年、東京都三鷹市の牟礼団地の入居者募集が行われ、これ以降、公団の団地は各地に建設された。 建物の多くは、鉄筋コンクリート造4、5階建の中層フラットで、階段室の左右に各家の玄関がある構造だった。開放廊下やエレベータはないが、向かい合う2軒で階段を共有するため、プライバシー保護や防犯、通気性

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  • ジャンルについての議論(3)【夏目房之介のマンガ与太話 その24】 | マンバ通信

    漫画史で異様なほど多様なジャンルが生じた時期といえば、少なくともひとつは戦後漫画の市場爆発時期、70年前後から80年代にかけてだろう。 中野晴行『マンガ産業論』(筑摩書房 2004年)では、当時の市場爆発をゴムボールの比喩で語っている。ボールの表面は戦後ベビーブーマーの市場で、球の中心から次々に後継世代の消費層が参入してくる【図1】。 中野晴行『マンガ産業論』(筑摩書房 2004年) 〈表面を構成する世代が年齢を重ねるにつれてボールは大きく膨らんでいく。大きく膨らむことで、表面積も広がる。これが要求される作品の幅を大きくすることにつながった。また、隙間が生まれたところには、新たなジャンルの作品によってカバーされている。〉同書P.40 よく考えると変な喩えだが妙に説得力がある。実際60~70年代、「劇画」とギャグマンガというジャンル名が並行して登場。その後、エロ劇画、ニューウェーブなど

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  • 第20回 1990年代、エイズがまだ致死の病だった時代に看護師をしていた作者の自伝―MK・サーウィック『テイキング・ターンズ

    第20回 1990年代、エイズがまだ致死の病だった時代に看護師をしていた作者の自伝―MK・サーウィック『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』 毎年12月1日は「世界エイズデー」である。厚生労働省のサイトによると、「世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)が1988年に制定したもの」で、毎年この日を中心に、「世界各国でエイズに関する啓発活動が行われて」いる。 筆者はエイズをテーマにしたスイス発のバンド・デシネで、世界的に評価の高いフレデリック・ペータース『青い薬』(原正人訳、青土社、2013年)を翻訳している。これはこれでぜひ読んでほしいのだが、海外マンガではもうひとつエイズをテーマにした作品が翻訳出版されている。MK・サーウィック『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』(中垣恒太郎、濱田

    第20回 1990年代、エイズがまだ致死の病だった時代に看護師をしていた作者の自伝―MK・サーウィック『テイキング・ターンズ
  • マンガ酒場【10杯目】無敵の剛腕バーテンダー伝説◎作:青木健生・画:井上元伸『バッカス』 | マンバ通信

    マンガの中で登場人物たちがうまそうに酒を飲むシーンを見て、「一緒に飲みたい!」と思ったことのある人は少なくないだろう。酒そのものがテーマだったり酒場が舞台となった作品はもちろん、酒を酌み交わすことで絆を深めたり、酔っぱらって大失敗、酔った勢いで告白など、ドラマの小道具としても酒が果たす役割は大きい。 そんな酒とマンガのおいしい関係を読み解く連載。10杯目は、酒であらゆるトラブルを解決する無敵の剛腕バーテンダー伝説『バッカス』(作:青木健生・画:井上元伸/2009年~10年)の登場だ。 『バッカス』 まずオープニングからしてスケールがデカい。中東某国の超高級ナイトクラブで、以前から犬猿の仲のハマド王子とガリエダ将軍が泥酔状態で遭遇、互いに銃を突きつけ合う。どちらかが引き金を引けば内乱勃発……という一触即発の場面に、テンガロンハットの大男が割って入る。二人に銃ではなくカクテルグラスを突きつけた

    マンガ酒場【10杯目】無敵の剛腕バーテンダー伝説◎作:青木健生・画:井上元伸『バッカス』 | マンバ通信