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  • 倉科遼+みね武『艶恋師』で「きぬた」が生み出すグルーヴ感 | マンバ通信

    今回紹介するのは、前回の『新やる気まんまん 警視庁SEX捜査官』の記事でも名前を少し出した、倉科遼+みね武『艶恋師(いろこいし)』です。連載は00年代後半の『漫画サンデー』。原作の倉科は『夜王』などの作品で知られる「ネオン漫画の帝王」、作画のみねは70年代から青年漫画で活躍しており、金と女が大好きで「糞蝿」と自認する(世の中の糞野郎どもにタカって生きているので)私立探偵を主人公としたバイオレンス・アクション『野獣警察』などで知られます(基的に作画専門の人なのであまり作家性とかが語られませんが)。 【極!合シリーズ】艶恋師シリーズ 作の主人公・神楽坂菊之介は、ポニーテールに着流し姿で花街・神楽坂を闊歩する男。芸者の私生児として産み落とされた後に母親が死亡し、この街の芸者たちの手で育てられたという生い立ちを持っています。 『艶恋師』シリーズ合版1巻16ページより で、この菊之介の表の顔

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  • マンガのパロディを始めた頃 僕自身のマンガ批評史(1)【夏目房之介のマンガ与太話 その26】 | マンバ通信

    僕がマンガによるマンガのパロディを描き始めたのは、少年画報社「ヤングコミック」1977年6月22日号の『その後の…YESTERDAY’S HERO』6頁が最初だったと思う。今も溶けかけたまま太陽の周りを回るアトムや選挙に出馬する『忍者武芸帖』の影丸、燃え尽きて一つまみの灰になった矢吹丈などを描いている。26歳の頃だ。 『ザッツ パロディ』(サン出版 81年刊) ちなみに図の右側は単行『ザッツ パロディ』(サン出版 81年刊)収録の際たまたま右頁に来てしまった『スーパーヒーロー大集合篇 あの人の秘密』(「ヤングコミック」79年12月12日号)の最終頁である。どうせこれ以後参照されることもなかろうと思い、ついでに掲載させてもらった。著作権者、俺だし。 『ザッツ パロディ』(サン出版 81年刊) 同じ77年、「週刊少年ジャンプ」に江口寿史『すすめ!!パイレーツ』、「週刊少年チャンピオン」に鴨

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  • 手塚治虫の絶筆『グリンゴ』 続きが読みたいあのマンガ その1 | マンバ通信

    不運にも完結しないまま終わったマンガがある。中断したままのマンガがある。作者の都合や編集部の判断による打ち切り、掲載誌の休刊……事情は色々だが、完結しなかったマンガは哀しい。 そこで勝手に続きを考えてみよう、というのがこの連載の趣向だ。原作に敬意を払いつつも、マンガの楽しみ方のひとつとして、続編を推理する遊びだ。中身はあくまでも筆者個人の推論。「それは違うぞ」という読者には、ぜひコメント欄で自説を開陳していただき、一緒に楽しめれば、と思うのだ。 第1回は、手塚治虫の絶筆のひとつ『グリンゴ』である。1987年8月から『ビッグコミック』で連載が始まったこの作品は、敗戦のどん底から這い上がってきた日人の質をもう一度あぶり出そうとする意図から描かれた。タイトルはスペイン語で「よそ者」を意味している。 『グリンゴ』 1982年7月、南米の商業都市カニヴァリアから物語は始まる。主人公は日人(ひも

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  • 噂は本当? 芸能界の性の感覚『15歳、プロ彼女~元アイドルが暴露する芸能界の闇~』 | マンバ通信

    ダウンタウン松人志の性加害がスクープされました。 スピードワゴン小沢一敬が女性を用意して松人志に差し出しているっていうの、同じような話をマンガで読んだことあります。 『15歳、プロ彼女~元アイドルが暴露する芸能界の闇~』です。 登場人物が誰なのかは分からなくしているようですが、元アイドルが体験した実録らしいです。 乱交パーティの様子とか、有名人をチヤホヤして女性たちを献上する人たちとか、スクープに書かれていたことまんまなんですよ!! 『15歳、プロ彼女~元アイドルが暴露する芸能界の闇~』(大久保ニュー,ふめいちゃん/アムコミ) ちなみに、週刊誌でライターをしていたときに学んだのですが、出版社は「訴えられても負けない」証拠をしっかり掴むまでは記事にしません。記事にしている量の10倍は情報を集めているはずだし、裏も取っているはず。続報では何が出るんでしょうね。 さて作品ですが、メイちゃんは

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  • 年を取るのも悪くないと思えるマンガ|テーマ別に読む[本当に面白いマンガ]第8回 | マンバ通信

    令和5年版高齢社会白書によれば、我が国の総人口に占める65歳以上人口は29.0%に達しているという。ただし、昭和の65歳は当に「おじいちゃん」「おばあちゃん」という感じだったが、今の65歳は見た目も中身も結構若い。70代、80代でも元気な人は元気である。そうした社会状況を反映して、マンガでも高齢者を主人公とした作品が増えてきた。 今回は、そんな高齢主人公たちが楽しく日々を過ごしたり、新たな一歩を踏み出したりする作品をセレクト。筆者はもう主人公たちのほうに近い立場だが、若い人でもこれらの作品を読めば、年を取るのも案外悪くないかも?と思えるはずだ。 ■65歳から始める映画作り まずは、たらちねジョン『海が走るエンドロール』(2020年~連載中)。『このマンガがすごい!2022』オンナ編1位に輝いた人気作なので、ご存じの方も多いだろう。 夫を亡くしたばかりの茅野(ちの)うみ子(65)は、久しぶ

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  • 「望みに進むのが気持ちのいい人生ってもんだろ!」福本伸行が『カイジ』に込めた人生哲学|川島・山内のマンガ沼web | マンバ通信

    「望みに進むのが気持ちのいい人生ってもんだろ!」福伸行が『カイジ』に込めた人生哲学|川島・山内のマンガ沼web 麒麟・川島とかまいたち・山内が「面白いマンガ」に沼のようにハマって楽しむマンガバラエティ『川島・山内のマンガ沼』。今回は、先日放送された「マンガ家ガチアンケート・福伸行編」の模様をお送りします(放送を見逃した方はTVerもご覧ください)。 『カイジ』はそれまでやってきたことの最後の仕上げ 川島 今回のテーマは「マンガ家ガチアンケート」。マンガ沼がスタートした時からわれわれがずっと熱望していた、あの先生が来てくれました。『カイジ』シリーズ、『アカギ』『銀と金』『賭博覇王伝 零』など多数の名作の作者・福伸行先生です! 川島・山内のマンガ沼 |読売テレビ よろしくお願いします。 川島 今日はマンガ家として正面から出てくださって、すごくびっくりしたんですけど。アンケートだけ参

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  • マンガ酒場【13杯目】男子大学生たちのぐだぐだ宅飲み◎ルーツ『たのしいたのしいぼくらののみかい』 | マンバ通信

    マンガの中で登場人物たちがうまそうに酒を飲むシーンを見て、「一緒に飲みたい!」と思ったことのある人は少なくないだろう。酒そのものがテーマだったり酒場が舞台となった作品はもちろん、酒を酌み交わすことで絆を深めたり、酔っぱらって大失敗、酔った勢いで告白など、ドラマの小道具としても酒が果たす役割は大きい。 そんな酒とマンガのおいしい関係を読み解く連載。13杯目は、男子大学生たちのぐだぐだな宅飲み風景を描いた、ルーツ『たのしいたのしいぼくらののみかい』(2014年~15年)をご紹介しよう。 『たのしいたのしいぼくらののみかい』 何しろタイトルからしてアホっぽい。言ってることが小学生レベルだし(小学生は飲み会やらないが)、ひらがなオンリーというところも頭悪そう。というか、もしかして酔っ払って知性を失った状態を表現しているのか。 オープニングは、男子大学生3人がコタツでうだうだゲームなどしている場面。

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  • となりのマンガ編集部 第13回:マトグロッソ編集部 書店の奥にあるこの本を必要として、救いとする人のために | マンバ通信

    となりのマンガ編集部 第13回:マトグロッソ編集部 書店の奥にあるこのを必要として、救いとする人のために マンガの編集部に赴き、編集者が今おすすめしたいマンガやマンガ制作・業界の裏側などを取材する連載企画「となりのマンガ編集部」。第13回は、マトグロッソを運営しているイースト・プレスを訪ねました。イースト・プレスといえば『COMIC CUE』を始めとして『失踪日記』や『人間仮免中』など昔からコアなファンに訴求力の強い作品を発信してきている会社で、マトグロッソも個性豊かな作品が多く掲載されているサイトというイメージが強いのではないでしょうか。ただ、最近では『プリンタニア・ニッポン』の人気などもあり少しずつ変化し始めているイースト・プレスの内情や作品作りについて、書籍3部の編集者である石井さん・棒田さんに取材しました。 取材:マンガソムリエ・兎来栄寿 すべての辛さはこの1冊のために ――最初

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  • とがしやすたか インタビュー (代表作『青春くん』『竹田副部長』) だって哀しいじゃない、男の人ってさ。<後編> | マンバ通信

    とがしやすたか インタビュー  (代表作『青春くん』『竹田副部長』) だって哀しいじゃない、男の人ってさ。<後編> 男心の哀しい性(さが)を描いて、連載開始から「34年」。超絶長寿4コマ漫画、その名も『大人の青春くん』。始まったのは、平成になったばかりの1989年。タイトル『青春くん』として、いまはなき「ヤングサンデー」(小学館)に初登場。2008年からは「ビッグコミックスペリオール」誌に移って、現在の形で連載中なのだ。その時々のエッチな妄想とロマンを謳いながら、時代の荒波を乗り越えていく作品、その創作の裏側を作者「とがしやすたか」が語る、フォーエバーヤングなインタビュー後編です。(前編はこちら) (取材/文:すけたけしん) カラオケ五段です。 すすめられたけど、六段は受けてません。 __ 前編は、とがし先生が一時期、関西にいったことがあるという話の途中で終わりました。この後編は、そのお話

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  • セパレートステレオ/『坂道のアポロン』小玉ユキ 全8巻 | マンバ通信

    マンガの中から懐かしい昭和を探る「マンガの中の昭和のアレ」。 今回取り上げるマンガは小玉ユキの『坂道のアポロン』だ。小学館の女性向けコミック誌『月刊フラワーズ』で2007年11月号から2012年3月号まで連載。単行はフラワーコミックスアルファから全9巻にまとめられた。また、2012年5月号から9月号には、その後のエピソードなどを描いた番外編『坂道のアポロン BONUS TRACK』が連載されて、同じくフラワーコミックアルファから全1巻が出ている。 2014年にはテレビアニメ化され、フジテレビ系「ノイタミナ」枠で全12話を放送。2018年には三木孝浩監督の手で実写映画化され、全国の東宝系で封切られた。 『坂道のアポロン』 舞台は、長崎県の佐世保。物語は1966年の初夏から始まる。主人公の西見薫は、船で働く父親の都合で、この街で病院を経営する伯父の家でしばらく暮らすことになり、横須賀の高校か

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  • 麻雀勝負が聖と魔のハルマゲドンにまで発展する日本三大SF麻雀漫画の一角—志村裕次+みやぞえ郁雄『風の雀吾』 | マンバ通信

    麻雀漫画というジャンルの中には、SF要素を含んだものが少なからずあります(それこそ『咲-Saki-』とかだって「麻雀人口が1億人を突破した世界」という並行世界ものと言えんことはない)。その中でも、筆者が勝手に「三大SF麻雀漫画」と呼んでいる作品があります。一つは以前に記事を書いた『ナイトストーン 危険な扇動者』、一つは『トーキョーゲーム』(青山広美特集の記事とインタビューを参照)、そしてもう一つが、今回紹介する志村裕次+みやぞえ郁雄『真・麻雀伝説 風の雀吾』です。連載は徳間書店の『漫画タウン』(徳間書店)82〜83年。単行はグリーンアローコミックスから全2巻が出ており、今は電書もあります(紙のだと巻数表記がなくて「雷鳴編」「灼熱編」というどっちが1巻か分からない謎の仕様だったのが、電書版は巻数表記があって親切)。原作の志村は70〜80年代に麻雀漫画原作を書きまくった(読切数だとたぶん日

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  • 第21回 韓国の物流業界の末端で働く人々を描く―イ・ジョンチョル『カデギ 物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話』 |

    第21回 韓国の物流業界の末端で働く人々を描く―イ・ジョンチョル『カデギ 物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話』 2023年も韓国のウェブトゥーンのコミカライズやアメコミを中心に多くの海外マンガが邦訳出版された。その中には長く読み継がれてほしい作品もいろいろあって、この海外マンガクラシックスでも、游珮芸、周見信『台湾の少年』(倉知明訳、全4巻、岩波書店、20222023年)、マヌエレ・フィオール『秒速5000km』(栗原俊秀、ディエゴ・マルティーナ訳、マガジンハウス、2023年)、パヴェル・チェフ『ペピーク・ストジェハの大冒険』(ジャン=ガスパール・パーレニーチェク、髙松美織訳、サウザンブックス社、2023年)、シリル・ペドロサ『ポルトガル』(原正人訳、Euromanga合同会社、2023年)を取り上げている。 ここで論じていない作品の中にも、注目すべき海外マンガはまだ

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  • マンガ酒場【12杯目】酒好きすぎるアイドルのガチ飲みがすごい!◎作:宮場弥二郎・画:さきしまえのき『アイドランク』 | マンバ通信

    マンガ酒場【12杯目】酒好きすぎるアイドルのガチ飲みがすごい!◎作:宮場弥二郎・画:さきしまえのき『アイドランク』 マンガの中で登場人物たちがうまそうに酒を飲むシーンを見て、「一緒に飲みたい!」と思ったことのある人は少なくないだろう。酒そのものがテーマだったり酒場が舞台となった作品はもちろん、酒を酌み交わすことで絆を深めたり、酔っぱらって大失敗、酔った勢いで告白など、ドラマの小道具としても酒が果たす役割は大きい。 そんな酒とマンガのおいしい関係を読み解く連載。12杯目は、酒好きすぎるアイドルのガチ飲みを描く、作:宮場弥二郎・画:さきしまえのき『アイドランク』(2017年~19年)にスポットを当てる(アイドルだけに)。 『アイドランク』 主人公(語り手)は、人気アイドルグループ「アイドランク」のリーダー・赤羽(あかば)サキ。公称19歳で「好きなものはミルクセーキとマカロン♥」という設定になっ

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  • ラブレター/『捜愛記』(『みやわき心太郎 純愛コレクション4』収録)みやわき心太郎 | マンバ通信

    晩酌をしながら、ぼんやりとテレビを見ていたら驚いた。20代くらいの独身男性がスマホのLINEを使って女性に愛を告白する場面が映っていたのだ。メッセージを送ると、すぐに彼女がつくった「グループ」から招待が届いた。独身男性が参加すると、グループには彼女ともうひとり別の男性がいて、その男性から「彼女を奪ってしまって申し訳ないです」というメッセージが——。 人生を決めるかもしれない重要な用件を、直接会うとか、電話でとかではなく、LINEで済ませるのも驚きだったが、グループを作ってそこに当事者以外(この場合はある意味で当事者かもしれないけれど)が加わってくるというのも今風だな、といささか感心した。 女性からも「そういうわけなので、さようなら」というメッセージが届いておしまい。独身男性があわてて送った「もう一度話し合おう」というメッセージにはいつまでたっても「既読」がつかなかった。 後日、仕事上の付き

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  • 創刊のコンセプトは「少年マンガと少女マンガの垣根をこえて」朝日ソノラマ『月刊マンガデュオ』 | マンバ通信

    以前書いた朝日ソノラマ発行の『マンガ少年』は1981年に休刊します。 その後継誌として同年に創刊された『月刊マンガ デュオ』。 残念ながらリアルタイムでは読んでませんが、創刊号他数冊を入手したので御紹介しましょう。 『デュオ』(朝日ソノラマ)1981年9月号 創刊号表紙に書かれたキャッチコピー。 「おとこのコとおんなのコのためのニューエイジ・コミック」 「少年マンガと少女マンガの垣根をこえて、ニューセンス・コミックマガジン、ただいま創刊!!」 「THE COMIC MONTHLY FOR BOYS AND GIRLS」 『デュオ』の名前の通り、男女のどちらが読んでも面白い漫画雑誌なのを強調してます。 執筆陣も男性漫画家と女性漫画家で半々くらいでしょうか。 『デュオ』(朝日ソノラマ)1981年9月号 ペンネームではどちらかわからない方もいます。 前誌の『マンガ少年』から更に進んだ漫画雑誌を目

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  • 本多忠勝マンガの真打ち登場! 絵も物語も最高で、歴史ものなのにハードルは低い『風の槍』 | マンバ通信

    多平八郎忠勝。 徳川四天王のひとりで、57の合戦を越えて傷ひとつついたことがないという戦国の猛将。彼こそが今回紹介する『風の槍』の主人公です。「戦国最強の武将は誰か」という議題では必ず名前が挙がる人物で、天下三名槍の「蜻蛉切」を愛用していたことからタイトルも『風の槍』となっています。 丁度、昨年の大河ドラマ『どうする家康』でも登場していましたが、連載している『マンガワン』のコメント欄では「『風の槍』を大河でやって欲しい」と多くの人が口にするほどの素晴らしい物語です。 今回はこちらの作品の魅力を語っていきます。 他作品での忠勝像 『風の槍』を語る前に、これまで他の作品においては田忠勝がどのように描かれてきたのかという文脈に触れておきましょう。 逸話も非常に多い人物ですが、意外とこれまで忠勝が主人公のマンガはほとんどありませんでした。学習マンガであればポプラ社の『戦国人物伝 多忠勝』など

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  • 生活保護で人生のかじをとる『東京のど真ん中で、生活保護JKだった話』 | マンバ通信

    憲法で定められた「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保証するための生活保護制度。ネガティブなイメージを持つ人も少なくありませんが、五十嵐タネコ先生の『東京のど真ん中で、生活保護JKだった話』は、親が生活保護を受けることで苦しい生活から救われた作者自身の高校時代を描いたもの。生活保護が厳しい状況に置かれた人を助け、次に踏み出すための力になっていることが確かにわかります。 五十嵐先生の一家は、貧しい普通の家庭だったものの、父親が病気で働けなくなったことで家計が立ち行かなくなります。母親も総合失調症で、働くことが難しい。親戚にお金を借りられなくなったことで、生活保護の受給を決断します。 『東京のど真ん中で、生活保護JKだった話』(五十嵐タネコ/KADOKAWA) お風呂のないアパート住まいの五十嵐家は、お風呂は週1回銭湯にいくだけ。周りの人からにおいを指摘されないように、寒い中台所で髪を

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  • とがしやすたか インタビュー (代表作『青春くん』『竹田副部長』) だって哀しいじゃない、男の人ってさ。<前編> | マンバ通信

    とがしやすたか インタビュー  (代表作『青春くん』『竹田副部長』) だって哀しいじゃない、男の人ってさ。<前編> どこにでもいる童貞の高校生が、エッチな妄想に胸焦がれ悶絶する4コマ漫画、その名もズバリ『青春くん』の連載が始まったのは1989年。平成になったばかりの晴天のニッポンに舞い降りた性典であり聖典。「ヤングサンデー」(小学館)で19年間連載した後、休刊後も『新 青春くん』と改題して生き延び、2008年、平成20年からは「ビッグコミックスペリオール」(同)にて『大人の青春くん』に成長、令和の現在もさらに力強く連載が続いているのだ。合計、34年である。34年後の現在の青春くんは社会人になった。それでも、エッチな妄想に胸焦がれ悶絶しているのである! 作者の「とがしやすたか」が『青春くん』とともに乗り越えてきた”時代の荒波”を振り返りながら、…主語が「僕」になったり「オレ」になったりしなが

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  • 巨額契約が決まった大谷翔平選手にオススメ! 高レート麻雀勝負3選 | マンバ通信

    大谷翔平選手がドジャースと10年総額で約1014億円という巨額の契約が決まりました。いやー、1014億円とか現実の数字とは思えませんね。ところで、麻雀漫画で読んだことあるから知ってるんですが、プロ野球選手と言えばやっぱり麻雀ですよね!(曇り無き眼で) 天獅子悦也『むこうぶち』5-6巻収録の「花道」という名エピソードでは、神奈川シードッグスという球団のベテラン投手と若手投手が、傀に麻雀で敗れて学んだことを利用して、継投でのノーヒットノーランを達成するという話がありました。 『むこうぶち』5巻「花道・1」より。麻雀の心理戦は野球にも役立つのです。 『むこうぶち』58巻「代打」より。若手投手だった風間がベテランエースとして成長した姿は激アツです。 現実のプロ野球選手でも元ホークスの城島健司氏とか元近鉄の加藤哲郎氏など麻雀の愛好家は多いですし、大谷翔平選手も野球の心理戦のためにと麻雀を嗜む可能性は

    巨額契約が決まった大谷翔平選手にオススメ! 高レート麻雀勝負3選 | マンバ通信
    kuma_zouchan
    kuma_zouchan 2023/12/22
    “巨額契約が決まった大谷翔平選手にオススメ! 高レート麻雀勝負3選”
  • マンガ酒場【9杯目】海の生き物たちが集う小さな酒場◎スケラッコ『バー・オクトパス』 | マンバ通信

    マンガの中で登場人物たちがうまそうに酒を飲むシーンを見て、「一緒に飲みたい!」と思ったことのある人は少なくないだろう。酒そのものがテーマだったり酒場が舞台となった作品はもちろん、酒を酌み交わすことで絆を深めたり、酔っぱらって大失敗、酔った勢いで告白など、ドラマの小道具としても酒が果たす役割は大きい。 そんな酒とマンガのおいしい関係を読み解く連載。9杯目は、海の生き物たちが集う小さな酒場で小さなドラマが展開される『バー・オクトパス』(スケラッコ/2019年~20年)をご紹介しよう。 『バー・オクトパス』 サンゴ礁の海の奥に、その店はある。「バー・オクトパス」という名のとおり、マスターはタコ。手(足?)が8あるので、カクテルを作るのも手際がいい【図9-1】。無口というか基的に言葉を発することはなく、たまに口から吐く墨が「え?」とか「ぎょっ」とかいう形になる独自のコミュニケーション方式は、映

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