39人が死亡したとされる中国浙江省温州市の中国高速鉄道事故で、当初から落雷による「天災」を強調してきた中国の鉄道当局が28日、ついに「人災」を認めた。 新華社電などによると、鉄道当局は温州南駅の信号設備に設計上の重大な欠陥があり、落雷により故障が発生、赤信号を送るべき区間に青信号を発信したのが追突の原因とする現段階での調査結果を明らかにした。政府調査団が同日に温州市で開いた初会議で報告した。鉄道当局が原因に関する報告を明らかにしたのは初めて。 会議で上海鉄道局長は、温州南駅で勤務していた担当者が信号の誤発信に気付かず、安全面に対する意識が欠けていたと述べた。信号設備を担当していたと中国メディアが指摘した北京の企業は謝罪声明を出した。 最高人民検察院(最高検)は、調査団に係官を派遣、刑事責任追及の方針を明確にしている。今後は追突した列車の自動列車停止装置が機能しなかった原因などが焦点で