東京都内を走る「山手線」の命名から100周年を記念し、旧国電で1960年代前半まで使われていた茶色の車体を再現した記念列車が7日、同線で運行を始めた。 JR東日本によると、「山手線」という名前は1909年10月、当時の鉄道院により命名された。当時は、品川―赤羽駅間の品川線など3路線が東京の山手側だけを走っていたため、3路線をまとめて「山手線」と呼んだが、1925年に環状線となった後も名前は変更されなかった。 東京駅のホームでは、7日午前10時5分頃、車体が茶色に塗装された列車が入ってくると、珍しさから足を止める通勤客の姿も。川崎市の男性会社員(54)は「見たときはびっくりしたけれど、旧国電のカラーだと思い出した。懐かしくていいですね」と話していた。記念列車は11両1編成で、12月4日まで運行され、多いときで山手線を1日に約20周する。