14日の噴火以降、小規模な連続噴火を繰り返している阿蘇山中岳火口だが、日を追うごとにその影響は限定的なものになっている。特に、熊本空港の航空機ダイヤでは、16日目以降、その影響による欠航は出ていない。 国土交通省熊本空港事務所によると「滑走路への降灰は噴火の当日、肉眼で確認できないほどわずかだった。それ以降は確認していない」という。 福岡管区気象台は「阿蘇山の噴火は続いているが、風向きは南寄りで北に向かって流れている。現時点では、空港に対する噴火の影響はないと考えられる」と、話す。 ただ、依然として14日と同程度の噴火が起きる可能性は否定しない。 「1か月程度は様子を見る必要がある」(同気象台) 1979年以来の噴火となった火口周辺では、今も観光施設や農作物への影響が続いているが、阿蘇山から約20キロの空港では、地方へのアクセスが平常通り保たれている。 《中島みなみ》