6月に帰省した時、伯母は病室のベッドで眠っていた。 母が無理やり伯母を起こそうとするので 「せっかくよく眠っているのだから、起こさなくていいよ。」と制止した。 「そんだって、看護婦さん達もよぐこうやって起ごすっけがえ。食事だの、薬だの、リハビリの時間になっつぅど。」 そう言って「姉さん、これ、姉さん!」と、大きな声をかけながら伯母の肩を強く揺さぶる母。 すると、伯母はうっすらと瞼を開いた。 「ほぉら!起ぎだぁが。何かしゃべってけどがん!」 急にそう言われても、何を話していいのか解らなかった。 大体、私は伯母を何と呼んでいたのだろうか? 戸惑っているうちに、伯母はまたうとうとと眠りにつきそうになる。 「伯母さん。お久し振りです。解りますか?」 伯母の耳元でそう言うと、母が怒り出した。 「そんな、気取ったしゃべこどしたって、姉さんが解んねえが!まっとおっきな声出さねえば。」 気取っているつもり
![神様になる - w a k u r a b a](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b69e2356d246c3ddc451e23208c47d56f5bc553a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Ft%2Ftanpopotanpopo%2F20160814%2F20160814213837.jpg)