「人工生命」を作る研究(3):「生命に水は必要だろうか?」 2008年09月10日08時22分 / 提供:WIRED VISION Alexis Madrigal(2)から続くこのことから、遠い過去におけるある日、脂肪酸の中にRNAのような分子が迷い込んで複製を開始したという可能性が開かれる。このような偶発的な出来事から、膨大な数の進化的な繰り返しを経て、現在われわれが知っているような生命が作られたのだ、と研究者たちは考えている。ただしこうした方向の研究については、どうしても次のような疑問が生じてしまう。複製に関する指示を運ぶ、DNAその他の物質はどこから来たのだろうか?初期の地球上にあったアミノ酸からRNAやDNAのような分子がどのようにして発達したのかという問題には、多くの研究者が取り組んできた。マンチェスター大学のJohn Sutherland教授(生化学)は昨年、生物が生まれる前の