「ウルグアイ・ラウンド対策がバラマキになったのは農林族が悪いんです」 環太平洋経済連携協定(TPP)の農業対策を話し合う自民党の会合で12日、当時の対策づくりに関わった谷津義男元農林水産相(81)が反省の弁を口にした。 政府は1993年に合意したガット(関税貿易一般協定)の多角的貿易交渉「ウルグアイ・ラウンド」の対策として、約6兆円の農業対策費をつぎ込んだ。 農林族の断食座り込みや農協の強い圧力を受けて予算規模が決定直前に倍にふくらみ、「使い道に困って、多くが公共工事に向かった」。農業と関係ない温泉施設などがつくられ、「バラマキ」と批判を浴びた。「まさか温泉を掘るとは思わなかった」「止めることができず反省している。選挙も控えていた」 自民党は17日までにTPP農業対策をまとめる。小泉進次郎農林部会長は会合で、「額ありきではない、農業新時代に向けた前向きな対策を詰めていきたい」と話した。
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