1999年公開の日本映画。原作は1998年吉川英治文学新人賞の花村萬月の同名小説です。 原作は昔読んだけど内容を全然覚えてないので、新鮮な気持ちで観賞できました。 冴えない中年サラリーマンを奥田瑛二が演じているんですが、昔からこのおっさんって存在そのものが変な風にエロい感じがして、個人的にはあまり好きな役者ではありません。 今回もエロが滲み出てくるところが適役って感じでした。 或る日突然、妻が貯金を持ってやくざ者と駆け落ち。残されたのは「みんな、月でした。がまんの限界です。さようなら」とだけ書かれたメモ書きだけ。 妻の弟(つまり義理の弟ですね)のやくざ者アキラ(北村一輝)は、なぜかこの義理の兄を慕っていて、嫁に逃げられたおっさんの世話を焼きます。まるで本当の兄弟のよう。 本作全編を通して、北村一輝の狂気じみた演技が光っています。奥田瑛二のおっさんよりすばらしい。 そして、アキラの紹介でソー