公共図書館においては、その主力商品である「本」がどうなっていくのかは、館の存亡にも関わる問題。それだけに、時流にながされるのではなく、自らがオールを漕ぐ必要もあるかと考える。そんな立場から「この先にある本のかたち」について考察してみたい。 ■印刷・製本されている「本」 基本的にはこの数年で極端な変化はないと考えている。2009年時点で図書館や書店で扱う「本」のカタチはよほどの天変地異でもあって「紙」が無くならない限り続くと思われる。ただ価格は高くなるかな...諸外国の出版物のように、「ハードカバー」と「ペーパーバック」のように「単行本」と「文庫本」は存在し続けるが、価格が今の倍にはなる可能性がある。 ■電子出版による「本」 iPhoneのような携帯電話が他社からも販売されたり、ネットブックPCから電子ブックリーダー型PCへの移行にともなうハードウェア環境の整備、電子書籍フォーマットの国際標