ブックマーク / suumo.jp (13)

  • 都内「区境」での暮らしは飽きることがない【杉並〜中野〜渋谷】 - SUUMOタウン

    著: 森原優 招かれた客人のように笹塚に住む 「大学に入ったのだから勉強を頑張りなさい」。厳格な祖父の言葉に従い、勉強というか研究に没頭しすぎてしまった結果、私は西日にある母校を休学という形で離れ、東京の研究機関にしばらく勤めていた。 当然、卒業は後ろ倒しになり、人より少し遅れて社会に出ることになった。大学の同期はとうに就職しており、「勉強を頑張りなさい」と言っていた祖父が、この後のくだりで多少怒りに打ち震えたと噂に聞いたが、私は二つ下の弟と「社会人同期」になった。 東京にいるあいだ、研究で何度か接したマスコミの世界に魅力を感じた私は、そのまま何も考えることなく“煌びやかな”マスコミ業界に入ることを決めた。会社は渋谷にあり、最初の数カ月は笹塚にある研修用のマンションに転がり込むことになった。そうして私は、笹塚という街に、招かれた客人のような態度で住み始めた。 笹塚駅の乗降客数は近隣の駅と

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    kunionick 2022/03/24
  • 29歳、小さな港町「三崎」でお店を開くまで - SUUMOタウン

    著者:古矢美歌 ーー2020年、6月16日。わたしが初めて三崎を訪れた日。 その5カ月後、世田谷区の家を引き払って引越しをし、同時に会社も辞めた。さらにその6カ月後、わたしは三崎で仲間と一緒に飲店をオープンすることになる。 この1年間の奇跡のような出来事は、なにか見えない力が働いたのかもしれない。東京で8年間くすぶっていたわたしに、新しい居場所を用意してくれた。見えない力と、三崎で出会った素敵な人たちが。 町は消滅可能性都市と言われているけれど、希望の塊にしか見えない。この町にもわたしにもきっと、可能性が満ち溢れている。 映画のセットのような、穏やか港町 三浦半島の最南端・三崎(神奈川県三浦市)は、都心からもアクセスしやすい小さな港町。最寄駅の京急三崎口駅まで品川から電車で1、1時間強。京急は都営浅草線とも繋がっているので、新橋や東銀座からも1で来ることができる。 名物はまぐろ。大正

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    kunionick 2021/10/28
  • 16年住んで不満ナシ。マーティ・フリードマンが新宿をトコトン愛する理由 - SUUMOタウン

    インタビューと文章: 古澤誠一郎 写真:小高雅也 日に暮らす外国人は、どのような「角度」から街を見ているのでしょうか。彼ら・彼女らの街に対する愛着や意外な暮らしぶりにフォーカスし、街の魅力を掘り下げるインタビュー企画「日に住んでみた」をお届けします。 ◆◆◆ 今回ご登場いただくのは、新宿で暮らすギタリスト、マーティ・フリードマンさんです。 アメリカで生まれ育ったマーティさんは、世界的なヘヴィメタルバンド「メガデス」で活躍。バンド脱退後は有り余るJ-POP愛から日移住し、音楽というフィールドから日の魅力を発信し続けています。 そんなマーティさんは「日一の繁華街」とも言える新宿に、どのような魅力を見出しているのでしょうか。 日人にとっては当たり前すぎて気づかない「便利さ」や「安全さ」。J-POPにもどこか通ずる雑多さ。そして、「雀荘」や「質屋」の看板を読めるようになり、街の様子が

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    kunionick 2021/08/19
  • この町に流れる余裕。「蔵前」の町と人がつくる伸びやかな空気 - SUUMOタウン

    著: 石崎 嵩人 数年前、自分たちのお店をどのように知ってもらうか考えていた際、ある人に言われたことがある。 「例えばそこに綺麗な花があったとして、その花がどんな色で、どういった香りなのかをあれこれと説明しようとする必要はない。君たちはただ綺麗だと思って水をあげ続ければいい」 その言葉を聞いて、すごく気持ちが軽くなったのを覚えている。 蔵前に拠点を持つようになって5年半、僕がこの町に感じている伸びやかさや穏やかさの正体は、正にこの言葉が指し示すようなことだと思っている。 この町に住む人たちは肩肘を張らない自然な心地よさを知っている様に感じられるし、この町で働く人たちは自分の仕事を誇らしく思う矜持を身につけているように思えるのだ。 誰に見せるためでもなく、誰かに言われたからでもなく、毎日きちんと自分の花壇に水をあげ続けている人たち。そうして育まれる芯のようなものが、心の健やかさなんじゃないか

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    kunionick 2018/04/20
  • 何者にもなれない僕が「荻窪」にいた(寄稿:カツセマサヒコ) - SUUMOタウン

    著: カツセマサヒコ 東京と千葉を結ぶJR中央・総武線は、中野~吉祥寺間でカルチャー色が強くなり、そうした空気に憧れる若者もまた、多く住んでいる。当時の僕も、そのうちのひとりだった。 「中野ブロードウェイ」をランドマークに展開されるサブカルタウン・中野。 “東京のインド”と呼ぶ人もいたディープな街・高円寺。 アニメ制作会社やミニシアター、ギャラリーなどが点在する阿佐ヶ谷。 個性的かつ味も確かな個人飲店が並ぶ西荻窪。 ジブリ美術館をはじめアニメーションの聖地として知られる吉祥寺・三鷹。 いずれもいい意味でアクが強く、独特の空気と、ゆったりとした時間が流れている。その空気を吸って暮らせばそのうち自分も何者かになれるのではないかと、多くの若者同様に、当時の僕も錯覚していた。 僕は、東京都杉並区にうまれた。 実家から中央・総武線と東京メトロ丸ノ内線が走る「荻窪」までは自転車でも行ける距離で、幼少

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    kunionick 2017/06/13
  • 「北千住」の路地を歩いて好きなものに出会う - SUUMOタウン

    著: DAIKI ここ数年「住みたい街ランキング」で順位をぐぐっと上げてきた「北千住」。 私が足立区に引越してきた6年前は26位にランキングしていたものの、特段目立ったコメントもなく、なんとなくランクインしていたような状態でした。それが2015年、2016年には「穴場だと思う街」ランキングで堂々1位を獲得。テレビなどでも「今北千住が熱い」というような取り上げられ方をされ、ついに北千住の時代が来たかと。 とはいえ、実際に北千住がどんな街なのか、案外知られていないような気がしているのも事実だったりします。メジャーな観光名所があるわけでもなく、用事がなければ電車で通り過ぎるだけの場所。花火大会があるのは知ってる。あとはなんとなく飲み屋が多くて・・・そんなイメージの方も多いような。ただ、一度北千住に足を踏み入れてみれば、昔ながらの下町の空気と新しい風が混じり合った独特の空気感が存在する、実はすごく

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    kunionick 2017/05/23
  • すべてがちょうどよかった街、新小岩 - SUUMOタウン

    著: 玉置 豊 今から16年くらい前、24歳で一人暮らしを始めて、32歳まで住んでいたのが新小岩だった。別に縁があった訳でもなく、新小岩である必要は特になかったのだが、あの時の自分にまた戻ったとしても、やっぱり新小岩の街に住みたいと思う。 新小岩を選んだ理由 新小岩の前は埼玉県東南部にある実家に住んでいて、勤務先は五反田にあるウェブサイトの制作会社だった。そこから飯田橋にあるクライアント先へと毎日のように顔を出さなければいけない状況が続き、少しでも移動の負担を減らそうと、一人暮らしの住まいを探すことにしたのだ。 久しぶりに新小岩まで来てみた。駅の建物が低いので、この写真だと結構な田舎にみえる 住む場所をどこにしようかと、とりあえず路線図を眺めてみる。実家と勤務先とクライアント先の交差する駅といえば秋葉原になるのだが、どうも自分が住む街としてのイメージが湧かない。 そこで狙いを東に移動してみ

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    kunionick 2017/05/16
  • 歩いて通える行きつけのお店には「惜福」が宿る ~代田に暮らし、下北沢、渋谷近辺を楽しむ~ - SUUMOタウン

    著: 奥野 大児 独り酒って、どうしてするのでしょう。料理やお酒に集中したいから?気兼ねなく飲みたいから?人付き合いが苦手だから? 45歳の僕は、20代のころから独り酒が好きでした。値段が高いから良い店とは限らないことを今の僕は知っているけれど、当時の僕は1回3000円の飲みを3回やるなら、1回9000円の飲みを1回やるほうが絶対に良い、という考えでした。 そんな考え方をしていた僕は、自然に独りでお酒を飲むことが多くなります。会社の同僚などはやっぱりリーズナブルなお店で楽しく飲むことを好んでいたし、それを否定することはしないけれど参加もしない。そんなスタンスを気取った若造でした。 「独り飲みができるのって格好いい」 そんなふうに思っていたのかもしれませんね。 でも、今の僕は昔あこがれてた、そんな独り酒じゃなくって。 自分なりの理想をもってお酒を飲んでいるうちに、いつしか独りで飲みに行くこと

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    kunionick 2017/03/25
  • 気づかないうちに変わりつつあった地元「三崎口」 - SUUMOタウン

    著: megaya 地元である三浦市を離れ、東京に引越して3年以上がたった。僕は一人暮らしを始める前までは、三浦市という場所があまり好きではなかった。活気や気力といったものをこの街から感じなかったからだ。事実、神奈川県で唯一の消滅可能性都市(少子化・人口移動によって将来消滅する可能性があると言われている都市)でもある。 観光客や若者が年々減っていっているにもかかわらず、市として何かを変えようという雰囲気をまったく感じない部分も嫌いだった。街としてどこか閉鎖的な空気が漂っているように思えた。海がキレイという以外には何もないこの街に、僕は魅力を少しも感じなかった。 僕の実家の最寄駅は三崎口駅という京急電鉄の終点だ。三崎口駅の周りには何もない。「田舎の駅」といった感じの駅だ。この駅から東京に出ていくときに、未練や後悔など微塵もなかった。むしろ「やっとこの何もない街から抜け出せる」という清々しい気

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    kunionick 2017/02/24
  • 私がこの街を好きな理由 ~十条~ - SUUMOタウン

    著: SUUMOタウン編集部 みなさんは「十条」という街をご存じですか?もしかしたら、どこにあるのかも分からない、取り立てて何のイメージも持っていない、という方もいらっしゃるかもしれません。 では、「赤羽」はどうでしょう。10年ほど前には「乗り換えに便利な駅」としてのイメージが強かったような街ですが、久住昌之・谷口ジロー両氏の漫画『孤独のグルメ』や清野とおるさんの『東京都北区赤羽』が火つけ役となり、いまや街歩き番組の常連に。「せんべろ」「朝酒」など、デフレ時代のトレンドキーワードとともに検索される話題の街になりました。それにともない「住みたい街」としての注目度も急上昇。2016年「住みたい街ランキング総合」では、前年の30位ランク外から20位にランクイン入りを果たしています。 十条は、そんな赤羽駅の一つ隣の街です。 埼京線で池袋まで6分、新宿まで12分。渋谷・恵比寿にも一で出ることができ

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    kunionick 2017/01/17
  • ただただゆったりと時間が過ぎていく街「逗子」で穏やかに暮らす - SUUMOタウン

    著: Taki 中学生になる前に横浜市から引越し、大学を卒業して働き始めるまでずっと住んでいた街「逗子」。 逗子ってどこ?と聞かれることも時々あるけれど、「鎌倉の隣」と言えば大体伝わる。その隣の鎌倉に比べると海が近いという共通点はあるものの、有名な神社仏閣も無く、特別有名な観光スポットも無く、お洒落というよりは、懐かしさや素朴、のどか、レトロというのがなんとなく似合う街。 逗子駅を降りてすぐにある「逗子銀座商店街」を見ていただければ、そんな逗子という街の雰囲気を分かってもらえるかもしれない。 位置的には三浦半島の付け根にあり、東京駅からは電車で約1時間でJR逗子駅に到着する。横浜駅からは約30分。JRの駅から歩いて5分ほどの場所には京浜急行の「新逗子駅」もある。 長く住んでいたけれど「逗子という街の魅力」についてしっかりと考えたことは無かった。なんだろう。 駅近くにデパートや大きな商業施設

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    kunionick 2016/11/28
  • 「高円寺メシ」から見えてくる、人情とカオスの街・高円寺 - SUUMOタウン

    著: zukkini 東京都杉並区、JR中央線にある「高円寺」。この名前を聞いてどんな街を連想するだろう。学生の街、バンドマンの街、古着の街、それとも阿波おどりの街だろうか。 そこで普通に暮らす人、ゆかりのある文化人、色んな人の色んな「高円寺論」があるが、それも人それぞれである。昔から住む人も、最近上京して住みはじめた人も、外国人も、大人も子どもも、貧乏人も金持ちも、みんなそこに馴染んでいて、何となく暮らしている「人種のるつぼ」のような街。それが高円寺ではないだろうか。 僕は学生時代の大半を高円寺で過ごした。また、社会人になっても中央線沿線からは離れず、中野、阿佐ヶ谷、武蔵小金井と住まいを変え、高円寺から微妙に距離を置きながらも、ずっとかかわり続けてきた。 僕にとっての高円寺は2つの時代がある。学生時代の貧乏生活の中で必死で生きていた暗黒の時代と、社会人になり、財布と心に余裕が出た中で気付

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    kunionick 2016/11/18
  • いつか住みたい海の見える街「鎌倉」 - SUUMOタウン

    著: 羽佐田 瑶子 海の見える街に住むのが夢だった。きっと『魔女の宅急便』に憧れていたからだと思う。窓から潮風と近所でパンを焼くにおいが香ってきて、目が覚めて、休日は目の前に広がる海を眺めながらを読み、ダラダラと過ごす。窓の外から気になる子が声をかけてくれたりして、自転車で二人乗りをして、坂道をかけおりてみたかった。 初めて鎌倉駅に降りた時は、その街がもつ歴史や古都感のようなものに圧倒されてしまい、海の匂いをかぐこともなく見たい神社仏閣を効率的にまわって、そそくさと帰ってしまった。部外者、観光客としか迎え入れられていないような気がして、居心地が悪かったのだろう。 しかも、土日の鎌倉の昼間は恐ろしいほど混む。鶴岡八幡宮や大仏様など、著名な神社仏閣や小町通りや江ノ電は、お祭りかと思うほど人でごったがえす。いち観光客であったころの私は、その人混みの中を通ることがお決まりであったし、たいがい朝に

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    kunionick 2016/10/24
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