ロンドン(CNN) ロンドン考古学博物館はこのほど、同市内のビル建設予定地から見つかったローマ時代の彫刻を公開した。ヘビをくわえたワシの像で、保存状態は非常に良好だ。 石灰岩の彫刻で、高さ約66センチ。ひとつひとつのワシの羽根や先が分かれたヘビの舌など、高度な技術を示す細部がはっきりと残っている。同博物館によれば、ローマ時代にさかのぼるとは信じがたいほどの保存状態だが、1~2世紀の作品であることが確認された。 ワシが善、ヘビが悪を象徴しているとみられる。像は今後6カ月、同博物館に展示される。 発掘場所はロンドン中心部の金融街の一角で、装飾を凝らした墓の土台も同時に見つかった。 この一帯にはローマ時代、墓地があったことが分かっている。最近、ビル建設予定地などからローマ時代の遺物が相次いで見つかり、リバプール・ストリート駅の地下トンネル工事では頭がい骨20個が発掘された。