『葉問』というカンフー映画を深夜上映で観てきたが、かなり気に入った。 単純な思想に則った映画だけど、(しかも日本輸出など想定していないだろうから、日本軍にも善人を出すとかの虚飾がないゆえに、さらに単純に見える)その単純美ともいえる愚直さが気に入った。葉問というキャラクター(実際は共産党に追われて逃げたらしいし、あくまでもこの映画のストーリーの中のキャラクター)が大事にし、守ろうとしている価値は普遍的なものであり、韓国の某映画に描かれた「むなしいだけで意味のない民族的なプライド的な何か」的などうでもいいものと違って、同時代の朝鮮人(の中で尊敬できる人々)が持っていた情緒を、完全に体現していた。主人公「葉問」の生活や人柄からして、朝鮮のソンビ(ゾンビではない)的価値観を持つ人物そのものだ。儒教国家だから似るのかな。 それに反して、日本で「反日映画」のレッテルを張られた某映画なんて、主人公が共感