【シカゴ共同】宇宙を飛び交う粒子「ニュートリノ」と、これのペアで性質が同じとされる反物質「反ニュートリノ」で、性質にわずかな違いがある可能性を、日本を中心とした研究チームが、岐阜県飛騨市の観測装置「スーパーカミオカンデ」を使った実験で突き止めた。この違いがあるため、今の宇宙ができたと考えられる。米シカゴの国際会議で6日、発表した。 宇宙が生まれた時には通常の物質と、反物質が同じ数だけできたとされる。出合うとどちらも消滅するが、どうして現在の宇宙では反物質がほとんどなくなり、ほぼ物質だけになったのかは最大の謎の一つだ。成果はこの問題を解く鍵になる。