福岡市博多区のJR博多駅付近の路上で今年春ごろ、貴金属買い取り店に運搬中の約6億円相当の金塊(百数十キロ)が、制服姿の警察官を装う複数の男に盗まれていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。 男らは大量の金塊が売却されることを事前に把握していたとみられ、福岡県警は組織的犯行の可能性もあるとみて、窃盗などの疑いで捜査している。 捜査関係者によると、今年春ごろの日中、複数の男性が金塊の入ったアタッシェケースを運んでいたところ、警察官の制服姿の男らが突然、職務質問を装い男性らに声を掛けた。偽警察官の男らはアタッシェケースを点検するふりをし、男性らが目を離した隙にアタッシェケースを持ったまま車で逃げた。男性らが警察に通報し、事件が発覚した。 事件後の福岡県警の調べに対し、男性らは貴金属などを転売して利益を得ており、盗まれた金塊について「事件直前に買い取った」と写真を示して説明。店の付近まで車