インターネットが情報収集の中心になり、自分に関心のある領域以外をあまり追わなくなった、という方は多いのではないでしょうか。もちろん、日々快適に暮らしていくために情報の取捨選択は大切ですが、一方で自分の世界に閉じてしまうことは、ゆくゆくは自分の首をしめることにもつながりそうです。 フリーライター・青山ゆみこさんは、著書『ほんのちょっと当事者』(ミシマ社)にて、親の介護、児童虐待、性暴力、障害者差別──といった一見すると自分と無関係に思えるさまざまな問題を徹底的に「自分ごと」(当事者)として捉えていきます。 他者との積極的な関わりを通して、さまざまな社会問題をぐっと身近に引き寄せ続けてきた青山さんに、自分のことを「当事者」と捉える姿勢がどのように生まれたかや、他者と関係をつくることへの考え方などについてお聞きしました。 ※取材はリモートで実施しました 「あ、私いま介護問題の当事者だ」と気付いた