製品コンセプトは「究極没入視聴体験の実現」。有機ELパネルの採用による高画質化とともに、パネルから直に音が出るという「アコースティック サーフェス」技術を採用していることもポイントだ。 AVファンの注目点である「画質」「音質」がどれほどの水準に到達しているか、その技術の詳細とレビューをお届けしたい。 ■ソニーが求めるクオリティを満たしたパネルが登場した ソニーによる有機ELテレビの企画は実に11年もの歴史を持つ。11年前というと、11型有機ELパネルを採用した「XEL-1」(発売は2007年)の企画が行われた年になるが、それ以降もソニー社内では、有機ELパネルが登場するたびに商品化について検討していた。 特に映像エンジンの設計では、常に有機ELを見越した回路が組み込まれてきた。実際、A1シリーズに採用されている高画質エンジン「X1 Extreme」は、液晶テレビの「Z9D」や「X9500E