何気なく使っている日本語。 今回のエントリーではそんな日本語のちょっとだけ為になる(かもしれない)お話をしたいと思います。 分け入つても分け入つても青い山 種田山頭火 自由律俳句の大家 種田山頭火の有名な一句ですね。 山頭火の生き様や旅路における情景を想像できる素晴らしい一句です。 この中の最後の一節『青い山』とは、それぞれの解釈はあるでしょうが一般的には緑の生い茂る鬱蒼とした様を想像できると思います。 つまり緑が目立つ山を『青い山』と表現しているわけです。 緑色を『青』と言い換えるのは日本語として由緒正しい表現方法です。 ただ現代に生きる我々にとって若干の違和感があるのも仕方のない事なのかもしれません。 ではなぜ『緑』を『青』に置き換えるのか? それを解説しようと思います。 古代において色を表す言葉が日本語にはありませんでした。 現代の感覚からすると驚くかもしれませんが過去に生きた我らの