久々にまともな(!)やり取り。 グレッグ君 ポール君がギリシャについて思慮深くかつ示唆に富んだコラムを書いている*1。でも、地域間の移転支出を司る中央集権的な巨大政府が存在しないから欧州は最適通貨圏ではない、という議論はどうかな?(この議論については僕の中級教科書の12章も見てみてね) たとえば19世紀の米国は、今の欧州と同様にそういった中央集権的な財政が無かったけど、共通通貨は結構うまく働いていたみたいよ。当時の景気循環は今よりひどかった、という議論もクリスティ・ローマーに完膚なきまでに論破されているし。 19世紀には労働関係の制度が今とは違っていて、賃金の調整が容易だった、というクリス・ヘインズが言うような議論もあるかもしれない。そうすると、それがギリシャや欧州の他の国が今後進むべき道かもしれない。ポール君の言うように賃金を下げるのは苦痛を伴うけど、ユーロを捨てるよりまだ楽かも。 あと